1959年 アメリカ 103分
監督:マイケル・ゴードン
出演:ロック・ハドソン、 ドリス・デイ
良き時代の軽いコメディ。 ★★☆
同じアパートに住むプレイボーイのロック・ハドソンと、キャリア・ウーマンのドリス・デイの電話は共用なので、もう一人が使っているときは使えないし、受話器を取れば相手の会話に割り込むこともできる。
(今の携帯電話の時代には想像もつかないが、50年前の電話事情が面白い。)
そんな状況で顔を知らずに知り合った二人が、勘違いの騒動をしながらも惹かれあっていくという、悪意のないお話。
一時期を彩った二人の競演で見せる良質の大人のためのコメディ。作中でドリス・デイが歌った「ピロー・トーク」もかなり流行ったと記憶している。
予定調和的に話は進み、安心してみていられるが、それだけの映画なのは当然か。
しかし、脇役の人たちもしっかりしていて、観ておいて損はしない作品。
50~60年代のアメリカの雰囲気をよく伝えていて、ぎすぎすした今の情勢下で観るとほっとするようだ。