あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ダイヤルMを廻せ!」 (1954年)

イメージ 1

1954年 アメリカ 105分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:グレース・ケリー、 レイ・ミランド、 ロバート・カミングス

舞台劇を元にしたサスペンス。 ★★☆

不倫をしている妻マーゴ(グレイス・ケリー)の殺害を目論んだ夫トニー(レイ・ミランド)は、小悪党をやとう。
夫がアリバイを作っている時間に悪党が家に忍び込み、妻を殺すはずだったのだが、逆に正当防衛で妻が悪党を殺してしまう。
今度は、妻が計画的に殺人を犯したと、警察に信じ込ませてしまった夫。
マーゴを助けようと、愛人のマーク(ロバート・カミングス)は真相追求をする。

元が舞台劇なので、映画もほとんどが一部屋内のできごとととしてすすむ。
動きらしいものは殺人の場面だけで、あとは殺人の計画、真相の推理、など、すべて会話によるサスペンスである。
だから、よほどストーリーの組立がしっかりしていないと退屈してしまうところだが、さすがに面白く展開させている。

真相にいたるポイントは部屋の鍵なのだが、その使い方も十分に納得できるものとなっている。
その他、絞殺に使おうとしたストッキングや、報酬の古札の束などの小道具もよく効いている。

鋏を背中に突き立てただけで急死してしまうことは実際にはあり得ないだろうが、そこはまあ、お話をすすめるうえでは目をつぶることにして。

グレース・ケリーもきれいだし、よいお芝居をみたな、という感じで。