2004年 アメリカ 95分
監督:デヴィッド・R・エリス
出演:キム・ベイシンガー、 クリス・エヴァンス、 ジェイソン・ステイサム
携帯電話を小道具に使ったサスペンスもの。 ★★★
不意に監禁されたジェシカ(キム・ベイシンガー)が助けを求めるためにかけた電話は、偶然に海岸でナンパをしていた青年、ライアン(クリス・エヴァンス)の携帯にかかる。
1本の電話をたよりに、ライアンは見知らぬジェシカを助け出すために奔走する。
電話が切れれば、もうジェシカを助ける手がかりが失われてしまうという設定は、緊迫感を持続させて飽きさせないものになっている。
ライアンも必死で頑張っている。
マザコン男から高級車を無理矢理拝借する場面や、展示場から携帯電話のバッテリーを強奪する場面(ちゃんとお金を、それも余分に払っていったとTVニュースで放送しているところが面白い)場面など遊び心もあり、サスペンス部分とのバランスが上手く取れている。
ライアンに協力する退職間際の老警官(ウィリアム・H・メイシー)も、実直な良い雰囲気を出していた。
この人、いつも名脇役だねえ。
クライマックスで老警官が犯人を倒すところでも、うまく携帯電話の着信音を使っていたし、証拠品が失われてどうなるのかと思ったが、ちゃんと携帯の機能を活用していたし。
タイトル通り<セルラー>にこだわっているストーリー展開であった。
最後にライアンが言うオチの台詞がまた洒落ていた。
それに、エンドロールも携帯の画面を模していて、最後までニヤッとさせられた。
しかし、あの妖艶だったキム・ベイシンガーも、もう50歳? う~む。