2007年 イギリス
監督:トニー・ミッチェル
出演:ロバート・カーライル
大津波がロンドンを襲うというパニック映画。 ★☆
大型艇気圧によって引き起こされた津波が河をさかのぼって氾濫し、次々に被害が大きくなっていく。どうやって首都壊滅をくいとめるか。
最初から最後まで、被害を食い止めようとする主人公達の行動は行き当たりばったりで、とても理屈にあっていない。
まったく説明がつかないこんな脚本を、よく映画にしたなと思うほど。
主人公の父親は早くから津波の被害を予測して警告していた。
そんな父親を水没しそうになる堤に残して、主人公の二人は濁流に飛び込んで逃げようとしてしまう。おいおい。
それに、なぜ安全な船の上を捨ててわざわざゴムボートに乗り移って溺れるのか。なにをしているんだ。
最後になっても、軍が堤を破壊すれば父親は死ななくてもすんだのに。
主人公を演じるのは、自虐的コメディの傑作「フル・モンティ」のロバート・カーライル。
もともと人生に拗ねたような雰囲気がただよう人だから、格好良い役には向いていないのだと思う。
単純に映像だけを楽しむ映画。楽しむためには理屈を考えないことだな。