1978年 アメリカ
監督:デビッド・グリーン
出演:チャールトン・ヘストン、 デイビッド・キャラダイン
深海での潜水艦事故もの。 ★★☆
貨物船と衝突して1400フィートの海底に沈んだアメリカの原子力潜水艦。
艦は破損のために浮上不可能な状態となっていて、艦内に残された酸素は36時間分しかない。
海軍は必死に救出作業をおこなうが、艦内でも次々に危機がおこる。
30年前のCGなどない時代の映画。
だから深海艇などのミニチュア・セットが微笑ましいほどの映像だが、ストーリーは次々におこる不測の事態があって、飽きさせない。
潜水艦ものは、限られた空間の閉鎖的な人間関係のなかでおきる人間ドラマ、という面を常に持つ。
これを深刻に掘り下げたものもあるが、この映画ではその面は割とあっさりと流していて、外部からの必死の救助活動と、それを阻むように次々と起こる危機的状態との時間的争いに主眼を置いている。
小型作業艇のゲイツ大佐が、我身を捨てて原子力潜水艦へ転がり落ちる岩を防ぐところは圧巻。
良質のエンターテイメントになっている。