あきりんの映画生活

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「アビス」 (1989年)

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1989年 アメリカ 171分
監督:ジェームス・キャメロン
出演:エド・ハリス

深海アドベンチャー。 ★★☆

行方不明となった原子力潜水艦の捜索のために、海底油田基地のクルーが深い海溝へ向かう。
深海での核弾頭をめぐる争いがあり、やがて危機的状況になった主人公を助けてくれるのは・・・。

映画のストーリーとしてはよめない展開が次々につづくので、3時間近い長尺物だが飽きることはない。

(以下、ネタバレ気味です)

ただ、前半のストーリーだけでも十分にやれたのではないかと思うのだが、深海に我が身を省みずに沈んでいった主人公を助けるためとはいえ、そこにエイリアンを出してくる必要があったのだろうか。
深海版「未知との遭遇」になってしまっている。

エイリアンにしても、地球人の愚かさに津波をおこして警告したりと、紋切り型。
それに、姿をあらわしてしまったエイリアンはこれからどうするのだ?

どう考えてもエイリアンなんかは止めて、深海パニックに徹すればもっとエンターテイメントとしてまとまったのではないだろうか。
それとも、キャメロンとしては地球を救うためのメッセージ性をどうしても出したかったのだろうか。

しかし、画像的には、水の生物は、あの「ターミネーター2」の液体金属のサイボーグにつながっていくようで興味深かったし、押し寄せる海水の迫力は「タイタニック」につながるようだった。

J。キャメロンが高校時代に考えた短編プロットを元にしたとのこと。
せっかくの大作が、イデアが空回りしてしまっていて、もったいない気がする。