1952年 アメリカ 97分
監督:ハワード・ホークス
出演:ケーリー・グラント、 ジンジャー・ロジャース、 マリリン・モンロー
たわいのないドタバタコメディ。 ★★
チンパンジーのいたずらの結果、外見はそのままで中身だけがどんどん若くなる薬ができてしまう。そこで起きる騒動劇を描く50年以上前の映画。
とにかく全編を通じてはちゃめちゃな展開なのだが、明るくて、どことなくゆったりとしたユーモア感はあのころの独特の雰囲気なのであろう。
面白いのは、若返るのは実は気持ちだけで、肉体は若返っていないところ。
だから、気持ちのままに大はしゃぎをすると身体はすぐに疲れ切ってしまう。考えようによってはこれは皮肉なこと。
まじめに考えると、高揚した気持ちを支えてくれる肉体が得られていないのであれば、要求不満ばかりになるのではないだろうか。
たとえば気持ちだけはフル・マラソンを走りたいのに、身体はいうことをきいてくれないとすれば・・・。
ジャケットでは大きくモンローが映っているが、彼女はセクシーというよりもまだ初々しい脇役。しかし、さすがに輝いている。
こういう時代の映画もあったのだな、というところで。