あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。1800本余りの映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。

とらばいゆ

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2001年 日本 118分 
監督:大谷健太郎
出演:瀬戸朝香、 市川実日子

女流棋士の姉妹ものがたり。 ★★☆

姉妹そろって女流棋士というのは珍しいが、実在の姉妹をモデルにしているらしい。
姉・麻美はサラリーマンと結婚したが、戦績がふるわないのは結婚生活のためだと夫に当たり散らす。妹・里奈は売れないミュージシャンの彼氏がいるが、どうも本気になれないでいる。

前半の、瀬戸朝香演ずる姉・麻美の夫に対するあまりの身勝手さは腹立たしくなるほどだった。
たしかに勝負師でありながら良い奥さんにもなるというのは難しいだろう。夫は、勝負師でいるときの妻は捨てなければならないだろう。それを考えると、自分は勝負師の夫にはとてもなれないな、と思わされた。

勝負師として生きるということは、並大抵の精神力では維持できないことがよく表された前半だったが、ちょっと引いてしまうな。
「のんびりと将棋を打っている普通のおばさんにはなりたくない」という麻美の心情もわかるのだが。

後半になり、姉妹対局をせざるを得ない羽目となる。
二人ともプロであるからにはそんなときも訪れるわけだ(疎いのでよく知らないのだが、相撲の世界の若・貴兄弟はどうだったのだろう?)。
今の実力は明らかに妹の方が上で、分の悪い姉は負ければC級に転落してしまう。
実力勝負の世界だが、そりゃあ情実も絡みやすくなる。はたしてどうなるのかと引き込まれた。

少し細身になった瀬戸朝香は以前よりも魅力的になっていた。
特殊な世界に本気で生きている女性の姿は興味深く、見終わってみれば、なかなかの佳作であった。