あきりんの映画生活

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失われたものゝ伝説

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1957年 アメリカ 109分
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:ジョン・ウェイン、 ソフィア・ローレン、 ロッサノ・ブラッツィ

サハラ砂漠を舞台にした宝探し。 ★☆

ジョン・ウエィンとソフィア・ローレンの競演映画なんて知らなかったので、まずはこの配役にびっくり。
金持ちの旅行者ポール(ロッサノ・ブラッティ)が、無頼の徒のジョー(ジョン・ウェイ)を案内人にして、亡くなった父親が見つけたという幻の都をめざして砂漠へ出る。娼婦ディタ(ソフィア・ローレン)も仲間に加わり、3人での砂漠横断がはじまる。

と、こう書くと、タイトルとも相まって、ハムナンプトラ、あるいはインディ・ジョーンズの先駆けとなるような冒険活劇ものかと期待させてくれる。
ところが、冒険ものとしては、完全にしょぼい。

最初の旅立つまでを除けば、映画の大部分は3人だけで終始する。舞台も砂漠と遺跡だけ。
特別な敵が現れるわけでもなく、遺跡に秘密の地下室があったなんてこともない。
結局この映画は、極限状態に置かれた人の心に起こるドラマを見せようとしている。
ただひたすらに3人の演技を楽しむ映画。
砂漠も宝探しもそのための道具立てに過ぎず、消えた都にあった宝物の行方なんてものにもあまり関心がない筋書き。

で、その人間ドラマの部分だが、1人の女性をめぐる2人の男の嫉妬が軸になっており、スケールとしても小さなものとなっている。

まだ20歳代だったというソフィア・ローレンのたくましい存在感に脱帽。
この映画で、他に見るべきところは・・・・・・ない。