あきりんの映画生活

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さまよう魂たち

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1996年 アメリカ 110分 
監督:ピーター・ジャクソン
出演:マイケル・J・フォックス、 トリニ・アルヴァラード

ホラー・コメディ。 ★★☆

幽霊と交流できる能力を身につけたフランク(マイケル・J・フォックス)は、三人の仲間の幽霊と組んでインチキ除霊を商売にしている。そんなフランクは、死神の手から美しい女医(トリニ・アルヴァラード)を守ろうと右往左往する。

無敵の死神と対峙する主人公に、お人好しの善い幽霊が味方に付いているという設定が楽しめる。
幽霊のCGによる造形も良くできていて、不気味さもちゃんとでている(顎の骨が外れている判事の幽霊がご愛敬)。
展開はスピーディで、嫌みなくどんどんと話がすすんでいくのは、この手のエンタメものとして良い作り方。
うざいお邪魔虫のFBI捜査官も、うまく笑いをとる存在で、かなり印象にのこる。
(最後には、その彼が成仏できない幽霊になってしまうという皮肉まで効いていた。)

ちょっとしたどんでん返しもあって、終盤にかけての死神たちとの追跡劇、戦いは大いに盛り上がる。
不死身の死神(なにせ、もう死んでいるのだから)をどんな方法で退治するのかと思っていたら、なるほどと納得。よく考えたストーリーとなっている。

この映画、製作総指揮はロバート・ゼメキスになっている。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のコンビだったんだな。
マイケル・J・フォックスは、この映画のころにはすでにパーキンソン病で闘病中だったとのこと。そう思うとせつなくなってくる。

どたばたとした騒動劇を楽しむという、家族で観ても大丈夫な健全な(?)ホラーものです。