2017年 アメリカ 85分
監督:ブライアン・テイラー
出演:ニコラス・ケイジ
パニック・ホラー。 ★☆
ニコラス・ケイジ主演ということで、またコケているのだはないだろうか、と不安と興味半々で鑑賞。
で結果は、なんだ、こりゃ?
物語は単純明快。ある日突然、すべての親がわが子を殺そうとし始める、というものなのだが・・・。
2人の子どもにも恵まれ、平凡な結婚生活を送っているブレント(ニコラス・ケイジ)。
ある日、TVニュースで親たちが自分の子どもを殺していることを知る。
我が子は大丈夫かと心配して慌てて帰宅するブレント。
しかし無事だった子どもたちに会った途端に、ブレントはなぜか彼らを殺したいという衝動にかられる。
どの親も狂ったようにわが子を殺そうとする。そして殺す。
何故そんな事態になったのかは判らないまま。
そんなことはどうでもいいのだ、とにかく親はわが子を殺さなくてはならないのだ。
タイトルは”ダディ”だが、もちろん母親もわが子を殺そうと必死になる。
冷めかけた夫婦仲も、一緒にわが子を殺そうとすることで協力し合ったりし始める。
地下室に逃げ込んだ2人の子どもを、ブレント夫妻は万能のこぎりや包丁をかまえて襲おうとする。
反抗的だったクソ生意気な娘はどうする?
考えてみれば、中年も過ぎた親には現実は夢見た理想の人生ではない。
子供は自分の自由を束縛するものだし、反抗期の不良娘には腹が立つし、悪戯っ子は煩わしい。
そんな鬱屈した気持ちが極端な形で現れるとすれば、子どもを殺してしまえっ!という衝動に繋がるのだろうか。
TVニュースを見て心配したブレントの両親が訪問してくる。
と思ったら、その両親はブレントを見た途端に彼を殺そうとする。
なるほど、理屈から言えばそういうことになるよなあ。
さて、ここまでハチャメチャになって、どんな風に収めるのかと思っていたら・・・丸投げだった・・・(苦笑)。
まあ、内容のどぎつさで観てしまいますが、お勧めはしません(汗)。