1985年 アメリカ 115分
監督:ジョン・ランディス
出演:ミシェル・ファイファー、 ジェフ・ゴールドブラム
巻き込まれ型サスペンス。 ★★☆
不眠症に悩む主人公のエド(ジェフ・ゴールドブラム)。
奥さんは体を気遣ってくれているように見えて不倫をしている。
ああ、俺はどうしたらいいんだ・・・。
眠れないままにふらりと出かけた飛行場の駐車場で、いきなり暴漢から逃げてきたダイアナ(ミシェル・ファイファー)に出会う。
とにかく車を出してくれと頼まれて、わけも分からぬままに彼女を乗せて逃走するエド。
こうしてエドは密輸事件の一大騒動に巻き込まれていく。
ドタバタと逃げ回るB級映画。
何も考える必要なし。あれよあれよのジェットコースター・ムーヴィー。
(そこまでの疾走感もないので、これはちょっと褒めすぎか 苦笑)。
実は、ダイアナは高額なエメラルドを密輸して来たのだが、それを追ってイランの秘密警察が動いているのだった。
さらにマフィアやら何やらが三つ巴ぐらいの追いかけをしてくる。
とにかくエドとダイアナは逃げまくる。
それにしてもダイアナはかなり自分勝手。
エドを都合のいいように扱っている。貴方だけがたよりなの、一人にしないで、とすり寄ったかと思うと、知り合いの所へ逃げ込めたと思えば、じゃあね、とあっさり去っていく。
でもその知り合いの所にも追っ手がちゃんとくるので、逃走劇は続く訳なのだが。
ドタバタ逃走劇なのだが、コミカルな要素もふんだんにある。
イラン秘密警察の4人組は結構ドジだし、ダイアナのお兄さんはエルヴィス・プレスリーのそっくりさんだったりする。
デヴィッド・ボウイがちょい役で現れたのには驚いた。
その他にも、この映画にはクローネンバーグやらドン・シーゲル、ロジェ・ヴァディムといった有名監督がちょい役で出ていたらしい。
全体には、どうもしゃんとしない。
軽快に動き回っているようなのだが、まったくスマートではない。テンポにキレがない。
物語もとってつけたようなもの。
ただひとつの救いは、ミシェル・ファイファーの魅力。とにかくそれだけで見せる映画。
この映画のとき26歳。若く美しい。
ちなみに大ヒットした「恋のゆくえ」のとき31歳、そして去年の「アントマン・ワスプ」のときは60歳だった(汗)。
まあ、退屈はしませんが、わざわざ観るほどのものでもありません。
休日の午後に放送していたら、のんびりと寝転がって観る程度でよろしいかと。
それとも寝そびれた深夜に観る?