2019年 アメリカ 95分
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォルバーグ、 ジョン・マルコビッチ
単純明快アクションもの。 ★★☆
舞台は東南アジアの某国。
CIA要員のジェームズ(マーク・ウォルバーグ)率いる精鋭特殊部隊がある任務のために米国大使館に集まっていた。
盗まれた核物質の行方を知る重要参考人を国外へ亡命させること、それが任務。
大使館から空港までの22マイル(換算すると、約35km)を護送していくのだ。
この映画は、もうそのことだけを描いたもの。
もちろんその22マイルには、亡命を阻止しようとする敵が何重にも取り囲んで待ち構えている。
周り中、重火器武装の敵だらけ。異国の地で援軍など来ない。
さあ、護送任務はどうなるか。
似たような設定の映画に、ブルース・ウィリスの「16ブロック」というのがあった。
ひょんなことから囚人を護送することになった(世界一不幸な)刑事が、なあに、たった16ブロックだけ送り届けりゃいいんでしょ、と出かけたところ、次々に襲撃されるといったものだった。
移動距離も短いし、移動は基本徒歩だし、武器も拳銃だけといったものだった。
それに比べて本作は派手そのもの。
銃撃戦も戦闘という言葉がぴったりな大がかりなもの。
それが次から次へと展開される。なにせ、敵が攻撃の手を緩めてくれない。もう、銃撃戦のオンパレード。
まあ、この映画はそれを目的に観る映画です。
護送される人物役にイコ・ウワイス。
と、名前を聞いただけではぴんと来ないが、顔を見れば、ああ、「ザ・レイド」で出ていたシラットの達人だ!と思い出す。
ということは、護送される奴も単におとなしくしているわけではないのだった。
最後の展開は皮肉を効かせたつもりだったかも知れないが、あまり効果的ではなかったような。
アクション場面だけを楽しむつもりで観ましょう。
何か残るものを求めて観てはいけませんよ。