2018年 アメリカ 95分
監督:ジェイソン・ライトマン
主演:シャーリーズ・セロン、 マッケンジー・デイビス
子育てママのファンタジー。 ★★☆
2人の幼い子どもの育児に追われるマーロ(シャーリーズ・セロン)。
もういっぱいいっぱいのところなのだが、彼女は臨月だった。
これ以上忙しくなったら私はどうしたらいいの?
いざ3人目が生まれて、あまりの忙しさにマーロは心の余裕も失っていく。
夫のドリューはうわべは優しく理解あるような態度なのだが、実際には家事も育児もなにも手伝ってはくれない。
仕事から帰り、マーロが用意していた夕食を食べると、自分はゲームに夢中。
かっての私自身を見ているようで、身につまされるぞ(汗)。
そこで心配した兄が紹介してくれた夜専門のベビーシッターを雇うことにする。
で、やってきたのが若さいっぱいのタリー(マッケンジー・デイビス)。
明るく屈託のない彼女は。私に頼ってくれていいのよ、と年上のマーロを支えてくれる。
ああ、これで夜はゆっくり眠れるようになったわ。
シャーリーズ・セロンは産後のだらしなく太った体形を見事に作っていた。
あの「アトミック・ブロンド」でキレッキレッのアクションを見せてくれたセロン姐さんが、ですよ。
(それにしても、あの臨月のお腹の場面はどうやって撮ったのだろう?)
タリー役のマッケンジー・デイビスも好い感じだった。
どこかで観たなあと思っていたら、「ターミネーター/ニュー・フェイト」でアクション・バリバリの女優さんだった。
雰囲気が変わるもんだ。女優さんてすごいなあ。
夜になるとやってきて、朝には姿を消しているタリー。
彼女のおかげでマーロは元気を取り戻していく。気持ちにも余裕ができて、前向きになって
いく。
よかった、よかった。
ところで、こんなに完璧にマーロを助けてくれるタリーは、何者?
(以下、ネタバレ)
途中からは、ひょっとしたら、タリーは幻なのではないかと思いながら観ていた。
というか、超現実的な存在のなにか・・・。
う~ん、当たらずといえども遠からず、といったところか。
これ、未来の自分が過去に戻ってきて助けてくれる、という設定とどちらがよかっただろうか?
だって、昔の自分は、将来こんな状態になるなんて知るはずもないし。
しかし若い女の子が明るく助けてくれる、という方が絵にはなるからなあ。
ほのぼのとした、どちらかといえば女子向けの映画でした。