あきりんの映画生活

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「エンド・オブ・ステイツ」 (2019年)

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2019年 アメリカ 121分
監督:リック・ローマン・ウォー
出演:ジェラルド・バトラー、 モーガン・フリーマン、 ニック・ノルティ

シリーズ第3作。 ★★★

 

このシリーズがヒットしたせいか、やたらに「エンド・オブ・・・・」と題した(まがい物)作品が出ている気がする。
紛らわしいが、ジェラルド・バトラーの本家としてはこれが第3作。

 

シークレット・サービスのマイク・バニングジェラルド・バトラー)は、これまでアメリカ合衆国大統領と世界を救ってきた。
しかし酷使してきた肉体は限界寸前で、引退を考えていた。
主人公が無敵の超人ではなく、こうした生身の人間であることで、かえってその頑張りぶりが強調されることになる。
上手い持っていきかただ。

 

冒頭から、大統領を狙って爆薬を積んだ沢山のドローンが襲ってくる場面となる。
なるほど、ドローンにはこういった使い方もあるのか。参考になるなあ(笑)。
映像もダイナミックに動き、いきなり惹き込まれる。

 

間一髪のところで大統領を守ったマイク。
しかし、あろうことか、生き残った彼は大統領襲撃の犯人としてFBIに逮捕されてしまう。
この俺がそんなことをするものか。それは間違いだよ。
彼を信頼して、彼の無実を証明してくれるはずの大統領(モーガン・フリーマン)は意識不明のまま。

 

ということで、今回はマイクの逃亡劇となる。
追っ手から逃げながら、それと平行して、なおも大統領暗殺を目論んでいる犯人たちとも闘わなくてはならない。

 

これまでの、某北の国が侵攻してきたり、ロンドン全土が戦いの場となる前2作に比べると、事件のスケールは小さくなっている。
しかし、その分だけ物語が濃厚になっているといってもよい。
アクション場面の迫力は決して負けていない。

 

そんな孤立無援のマイクは誰に助けを求める?
世捨て人のような生活をしているその人物は、なんと初登場のマイクの父クレイ(ニック・ノルティ)だった。
ベトナム戦争で心身を病み、家族を捨てて去って行った父だったのだ。

 

しかし、さすがにマイクの父親だけのことはある。
ぶっ飛んでいる。ゲリラ戦で培った戦闘能力は並ではなかった。
それにこの父親、爆破大好き人間。さすがにそれ、もう、やり過ぎだろ(笑)。

 

クライマックスは大頭領が入院している病院の爆破場面。
犯人の目的が結局は金儲けだったというあたりが、ちょっとせこいが、まあ、ストーリーは二の次で楽しんでしまった者の勝ち。
銃撃戦もあり、因縁の犯人とマイクの対決まで、王道のアクション映画として楽しめた。