あきりんの映画生活

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「アフター・ライフ」 (2009年)

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2009年 アメリカ 104分
監督:A.V.ボスルー
出演:クリスティナ・リッチ、 リーアム・ニーソン

生きている?死んでいる? ★★★

 

恋人との別れ話で自棄になったアンナ(クリスティナ・リッチ)は無謀運転で交通事故に遭ってしまう。
彼女が目覚めると、そこは葬儀屋の冷たい寝台の上だった。
葬儀屋(リーアム・ニーソン)は、あなたはもう死んだのだ、と告げる。
そんな馬鹿な。私はこうやって生きているじゃないの! 死んだなんて信じられないわ。

 

出だしからいきなり、ヒロインは死者であるとを告げられる。
それも普通の人間のように見える葬儀屋のおじさんから・・・。
このおじさんは死者が見えるのか? 死者と話ができるのか?
まさか超常現象を扱った映画ではあるまいな、と思いながら観ていた。

 

この映画の面白さは、観ている者も、はたしてアンナは死んでいるのだろうか、それとも本当はまだ生きているのだろうか、と訝しく思うところ。
麻酔もなしに顔の傷を縫合するなんて、生きていれば痛くてできないはず。やっぱり死んでいる?

しかし、アンナも気づいたように吐く息で鏡は曇っていた。すると生きている?

 

クリスティナ・リッチの真っ赤なシュミーズ姿が大変に栄えている。印象的。
お前はもう死んでいるんだから、と、葬儀屋はそのシュミーズもじょきじょき切り裂いてしまう。おいおい。

 

それにしても、あの少年は何者だったのだろうか。
いつもテレビを観ている揺り椅子に座った少年のお母さんも死者のようだった。
すると、あの「シックス・センス」の少年コールのように死者が見える少年だった?

 

(以下、ネタバレ)

 

何が本当なのだろうとやきもきさせたのだが、結局、リーアム・二ーソンはこんな役だったのか。
生きる意義を失った人を殺してあげるって・・・!
それも事故を誘発して仮死状態にして葬儀をおこない生き埋めにしてしまうって・・・!
ユダヤ人を助ける崇高な人物で、やがてはジェダイの騎士で、それから家族のために戦うキレた最強のパパだったニーソンが、ついにはサイコパスだったのかい(笑)。

 

やきもきさせながら、どうも最後まですっきりしないままに映画は終わっていく。
まあ、そういう感じを狙った映画で、試みとしては面白いものだった。