2020年 韓国 116分
監督:ヨン・サンホ
出演:カン・ドンウォン
ゾンビ・パニックもの。 ★★
私の苦手なゾンビものの続編である。
しかし、前作の「新感染 ファイナル・エクスプレス」は舞台が列車内に限局されていたし、感染が起こったばかりだったのゾンビの数も限られていて、割と観やすかった。
さて、今作はどうだろうか?
登場人物などに前作との関連はなく、今作だけの鑑賞でも困ることはない。
某半島にゾンビが出現してから4年が経ち、その地はすっかりゾンビ天国(!)になってしまっている。
ゾンビ・パニックのせいで人々が逃げ出したその半島には、大金がそのまま放置されているわけだ。
訳あり過去を背負った元軍人のジョンソク(カン・ドンウォン)は、その大金を回収しに3人の仲間とともに半島に上陸する。
いざ半島に上陸してみると、廃墟となった街は凶暴化したゾンビだらけの世界だった。
静かで暗い夜はおとなしいゾンビだが、音と光には反応して一斉に襲ってくる。
太っちょお姉さん(おばさん?)などの仲間の他の3人には、始めから死亡フラグが立っているぞ(笑)。
今作では、まあ、ゾンビがうじゃうじゃといて気持ち悪い。
死ぬことが何の意味もないゾンビだから、銃で撃たれようが殴られようがおかまいなしに押し寄せてくる。
(ブラピ主演のゾンビ映画で、仲間の死体を踏み台にして高い壁を乗り越えてくるゾンビの大群がいた。あれも気持ち悪かった。)
ゾンビ映画の好きな人は、この気持ち悪さが好きで観に行くのだろうなあ(汗)。
・・・ぶつぶつ文句を言うなら観なけりゃいいのに・・・(汗)。
おまけに半島には、ゾンビ以外の狂気にとらわれたような悪徳集団もいた。
弱者を情け容赦なくいたぶる彼らも、当然大金の争奪戦に加わってくる。
群がってくるゾンビと、重火器で武装した狂人の悪徳集団。
う~ん、どうしたらいいんだ?
ということで、格好いいジョンソクがゾンビと悪人相手に大暴れ。
おお、どうするんだというような危機一髪がつづくアクションを見せてくれる。
でも、倒しても倒しても群がってくるゾンビって、ホント、嫌な奴だよなあ。
廃墟の街にはジョンソクを助けてくれる母と姉妹の一家も登場してくる。
なぜこの一家だけが生き残っていたのか、なんていうツッコミはなし。あえて言うなら、お話に必要だからだよ(苦笑)。
お姉ちゃんはすごいドライブ・テクニックを持っているし、妹はラジコンカーを巧みに操る。
こういった特技が終盤のクライマックスで必ず活かされるのは、この手の映画のお約束。
最後、またまた危機一髪のところで、なんと国連の救助ヘリがやって来てくれる。
おいおい、どうやってこの場所、今のこの事態を知ったんだ、なんていうツッコミもなし。あえて言うなら、・・・以下同文。
娘たちを助けるために我が身を犠牲にしようとする母も、・・・ああ、好かったね。
アクションは派手だし、カーチェイスもちゃんとあるし、エンタメ映画としては言うことありません。
でもやはり、私はゾンビものが苦手なのだということを再認識した映画でした。
ということで、この映画の私の評価は低いのですが、これは超個人的な理由に拠るものです。