1993年 アメリカ 107分
監督:スティーブン・ヘレク
出演:クリス・オドネル、 チャーリー・シーン、 キーファー・サザーランド
家族で楽しむ三銃士。 ★★☆
アレクサンドル・デュマの原作は小さい頃に世界文学全集のようなもので読んだ。
その頃は、どうしてタイトルが「ダルタニヤン」ではないのだろうと思っていた(苦笑)。
物語は勧善懲罰のお手本のようなもの。
主人公は、銃士になることを夢みて村から出てきたダルタニヤン(クリス・オドネル)。
それに、王に忠誠を誓う三人の銃士(キーファー・サザーランド、チャーリー・シーンなど)。
4人の主人公たちは、少しユーモアを交えながら、あくまでも格好良く描かれる。
悪役の枢機卿は、これがまた、これでもかというぐらいに権力欲と色欲の塊として描かれる。
生理的に嫌~な人物像。
エロオヤジの本性剥き出しにして王妃に迫るところなど、気色悪くて鳥肌がたった。
物語も単純明快。
枢機卿は邪魔になる銃士隊を解散させ、さらにイギリスと手を組んでフランス国王の座を狙う。
そのための秘密の使者として、美貌の伯爵夫人ミレディをカレーの港から密航させようとする。
このミレディが、実は三銃士の中の一人の昔の恋人だったりして・・・。
最後は大チャンバラ劇となる。
「一人は皆のために、皆は一人のために」という銃士の合い言葉が活きている。
しかし、西洋の剣での戦いというのは、日本の刀でのそれに比べると迫力が劣るような気がするのだが、これは私だけ?
ダルタニアンの恋人になる王妃の侍女コンスタンスが、どこかで観た顔だな、と思っていた。
あ、思い出した、「ビフォー・サンライズ」のジュリー・デルピーだ。
若い頃はこんなに可憐な雰囲気だったのだね。
原作ではコンスタンスが殺されたようなのだが(よく覚えていないけれど)、この映画ではダルタニヤンとめでたしめでたしの仲となる。
悪女だったミレディーが首を切られることもなかった。
家族で楽しく安心して観ていられる内容となっていて、さすがにディズニー制作でした。