あきりんの映画生活

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「リーサル・ストーム」 (2020年)

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2020年 アメリカ 100分
監督:マイケル・ポーリッシュ
出演:エミール・ハーシュ、 メル・ギブソン、 ケイト・ボスワース

クライム・アクション。 ★★☆

 

”リーサル”とくればメル・ギブソン
これは”沈黙の”とくれば無敵オヤジのスティーブン・セガールと同じような冠といっていいだろう。
しかし、この映画はまったくメル・ギブソンのものではない。
タイトルも役割も観客集めに使われたようなもの(汗)。

 

巨大ハリケーンが、プエルトリコの街に近づいていた。
警官のコルディーロ(エミール・ハーシュ)は相棒の女子警官と一緒に、避難を拒んでいる元警察署長の頑固老人レイ(メル・ギブソン)の説得のためにマンションを訪れる。
レイは看護師の娘と一緒に暮らしていたのだが、そのマンションにはまだ他にも居残っている住人がいた。

 

タイトルからは猛烈ハリケーンのパニック映画かと思ってしまう。
そうではなかった。ハリケーンは単に舞台となるマンションを孤立させるためだけのものだった。
マンションからは逃げ出すことは出来ず、応援が駆けつけることも出来ない、という状況が作られる。

 

実はマンションに居残っていた住人の老ドイツ人は高価な絵画を隠し持っていたのだ。
それをかぎつけた武装強盗団が襲ってくる。
孤立したマンションの中でコルディーロと、身体にガタがきているレイが強盗団相手に必死に戦う、というのがあらすじ。
(あの老人は元ナチスで、絵画をこっそりと隠匿していたのだろうか?)

 

そして居残り住民がもう一人。
何やら奥の部屋にペットを飼っているというのだが、そのペットの餌は何と10kgの生肉なのだ。
どんなペットや?と思うところだが、意地悪をして映してはくれない。仕方がない、想像するか・・・。

 

さて、武装強盗団は銃を乱射し、高価絵画を隠し持っている部屋を突き止めようとする。
レイたちも防弾チョッキを着込んだりして応戦する。
マンション内には、武器マニアが集めた火器が揃っている部屋とか、医療関係者の薬が揃っている部屋とかがちゃんとある。
敵に見つからないように、その部屋までたどり着けるか?

 

ちょっとゲーム感覚のようなところもある。
そして、例の危険な生肉大好きペットだが、警察嫌いの飼い主は警官の服装を見たら襲いかかれとしつけている。
これは伏線だな。最後にきっとこれが活きてくるぞ。

 

マンションから逃げ出すためにコルディーロの制服に着替えた強盗団のボスは、・・・ほらね・・・。
そして観た人は誰でも疑問に思うはずなのだが、制服のままだった相棒の女性警官はどうなった?
エンディングでは元気に笑っていたけど、どうやって大丈夫だった?(苦笑)

 

ハリケーンが過ぎ去り青空が戻ってきて、激しかった映画は終わっていく。
もうそれだけを楽しむB級映画だと腹をくくって観れば、それなりに面白い。
退屈するようなこともありません。
でも、高い入場料を払ってわざわざ映画館へは行かなくてよいです。DVDを待ちましょう。