2020年 アメリカ 107分
監督:ポール・W.S.アンダーソン
出演:ミラ・ジョボビッチ、 トニー・ジャー
アクションゲーム実写版。 ★★☆
「バイオハザード」と同じように、ヒットした同名ゲームの実写映画版。
ということで、戦うヒロインはもちろんミラ・ジョボビッチ。今度の相手はゾンビではなくてモンスター。
監督も「バイオハザード」と同じポール・W.S.アンダーソン。ま、二人はご夫婦だからこの組み合わせは当然なのだろう。
しかし、そうなればこれも当然のことながら「バイオハザード」に似てくる?
陸軍大尉のアルテミス(ミラ・ジョボビッチ)率いる小隊は、砂漠を偵察中に巨大な砂嵐に襲われる。
そして気がつくと、あたりは見知らぬ異世界だった。
その世界には巨大なモンスターがうようよといて彼らを襲ってきたのだ。
元ゲームはまったく知らないままに観賞した。
アルミテスたちが現実世界から異世界に移動するという設定は、元ゲームにはなくて映画オリジナルらしい。
ゲームを知らない人にも映画世界にスムースに入ってもらおうという狙いなのだろう。
異世界のルールというか、約束事があるようなのだが、ゲームに馴染みがなかった者にはそのあたりはいきなりは判らない。
強力な弓を武器にしたモンスター・ハンター(トニー。ジャー)は何者?
彼は何語を話している? そもそも、何故彼はこの世界にいる?
とにかく一人生き残ったアルミテスは、そのモンスター・ハンターと協力してモンスターに立ち向かう。
モンスターは、砂の中に潜む巨大なディアブロ、洞窟の中でうじゃうじゃとやって来るネルスキュラ、そしてラスボスの火を吐くリオレウス。
おそらく元のゲームでも出現するモンスターなのだろうな。
ディアブロを何とか倒したどりついた森の中には、あれ、いっぱい人がいる。
この世界にもこんなにたくさんの人がいたんだ。
この人たちは何者? ここで何をしている?
判らないことが沢山あるのだが、まあ、そういうことになっているのだと納得して、次に進もう(笑)。
いろいろなモンスターとの戦いの迫力は満点。
ミラ・ジョボビッチもそれなりのお歳になってきているはずだが、そのアクションは見事なもの。
なんでもアメリカ陸軍の訓練のようなものをして身体を鍛えたらしい。
アクション場面はすばらしい。しかし、それを除けばストーリーはほぼないに等しい。
というより、ストーリーは不要な映画と言ってもいい。
とにかく映像を楽しむための映画。楽しめればそれ以上の文句は受け付けません、という映画。
今作はゲームの設定を借りたB級モンスターパニック映画でした。
そのつもりで観ましょう。
大画面、大音響でないと魅力は半減するのではないかな。