あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「プロジェクトV」 (2020年) 超大作? ポスターに偽りあり

2020年 中国 107分
監督:スタンリー・トン
出演:ジャッキー・チェン

残念なジャッキー・チェン映画。 ★☆

 

邦題はジャッキー・チェンの人気シリーズにあやかって「プロジェクトⅤ」となっているが、原題は「ヴァンガード」。
これまでの「プロジェクト」シリーズとは無関係の単発作品のようだ。

 

ジャッキーが責任者である民間の特殊護衛部隊ヴァンガードの活躍を描く。
とにかく格好好い、そして少しコミカルなアクションものを狙っているのだろう。物語はそのための添え物。
一応は、悪傭兵集団に誘拐された実業家とその娘を救出する、というのがあらすじ。

 

アフリカでの格闘、銃撃戦では水上バイクも出てきて頑張る。
次は舞台が中東の広大な敵アジトに移って、蜂型偵察ドローンも出てくる。
そして最後はドバイのショッピングモールでの大乱闘、つづくカー・チェイス
う~む、派手な展開となっている。しかし、・・・なあ。

 

いかんせん、ジャッキーもお歳をめした。
できるだけの頑張りはしたのだろうが、さすがに本人のアクションは切れもなく、少し痛々しい。
代わりに若手がアクションを頑張っている。
しかし、かってのジャッキー・アクションに比べると、やはり華がない。残念。

 

邦題の付け方には配給会社の悪意を感じてしまう。
たしかに、原題の「ヴァンガード」では観ようとも思わなかっただろうけれどなあ。
一時、ブルース・ウィリスの名前を大きく出しておきながら、その実はブルースは全くの添え物的な出演だった映画がいくつもあった。
それと同じとまでは言わないが、映画作りの立ち位置としてはジャッキーももう脇に徹した方が好いのではないだろうか。

 

残念で、いささか寂しい思いのする映画だった。