2022年 アメリカ 112分
監督:アーロン・ニー
出演:サンドラ・ブロック、 チャニング・テイタム、 ダニエル・ラドクリフ、 ブラッド・ピット
アクション・アドベンチャーもの。 ★★☆
ロマンス小説の売れっ子作家であるロレッタ(サンドラ・ブロック)は、大忙し。
でも、私はもう書けない、とマンネリ、スランプ気味。
作品主人公のイメージ・モデルであるアラン(チャニング・テイタム)ともいざこざばかり起こしている。
かってはラブ・コメなどで大活躍していたサンドラ・ブロック。
メグ・ライアンが退場したあとに大活躍をしていた印象があるのだが、彼女の主演映画は久しぶりに見たような気がする。
気のせい?
さて。そんなロレッタは、アランと一緒に伝説の古代都市をめぐる騒動に引きずり込まれる。
舞台は密林がつづくような南の島。
ここで軽いコメディ・テイストを交えた冒険アクションが繰り広げられる。
とくれば、誰でも思い浮かべるのはロバート・ゼメキス監督の「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」だろう。
1984年のあの映画はキャスリーン・ターナーとマイケル・ダグラスの共演で、とても好くできていた。
この映画も、ロレッタとアランの友だち以上恋人未満といった雰囲気とともに、あたふたと大自然の中でのアクションをこなしていく。
悪役は謎の大富豪フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)。
不気味な雰囲気を出していて頑張っているのだが、どうしてもハリー・ポッターシリーズでのイメージが張り付いているので、彼もなかなかに大変だよなあ。
面白いのは、チャニング・テイタム扮するアランが見掛け倒しのへたれというところ。
彼のマッチョなイメージとの乖離がユーモア感を出している。
そして驚いたのが、南の島で急にあらわれて無双の大活躍をする謎のサングラス男。
なに、この謎男、めちゃ強いじゃん。
と思いながら観ていたのだが、サングラスを外したら、あれ?ブラッド・ピット? 出ていたのかぁ!
まったく予備知識なしで観ていたので驚いた。嬉しいことだった。
ストーリーはどこかで観たようなもの。
アクション部分、コメディ部分も、特に目新しいところはなし。
可もなく、不可もなく、といってしまっては身も蓋もないが、観ている間は充分に楽しめる。
きちんと頑張って作られた映画。
クレジット後のエンディングで、なんとブラピが再登場する。
とってつけたような再登場だけれども、まあ、ブラピをあのままにしてはファンから文句が出るだろうからね。
サンドラ・ブロックは本作を区切りにして女優休業するとのこと。
難しいことは考えたくないなあ、現実逃避したいなあ、といった気分の時に観るエンタメ映画として好いのではないでしょうか。