あきりんの映画生活

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「ドアマン」 (2020年) 無双の女性ドアマンがダイハード状態に

2020年 アメリカ 97分
監督:北村龍平
出演:ルビー・ローズ、 ジャン・レノ

女性アクションもの。 ★★☆

 

海兵隊員のアリ(ルビー・ローズ)は、ある任務の失敗で除隊する。
そしてトラウマに悩む彼女は、改装工事が始まるために入居者が2家族しかいないマンションのドアマンとなる。
過去を隠してひっそりと生きていくわ。

 

しかしある夜、そのマンションに武装強盗団が侵入してくる。
彼らはマンションの壁の中に隠された名画を狙い、情け容赦ない仕打ちを仕掛けてくる。
さあ、マンションに住んでいた叔父一家を助けるために、たった一人でアリが頑張るぞ。

 

とくれば、思い浮かべるのは「ダイハード」。
そう、今作もマンションの中を駆け巡りアリは一人で武装強盗団と闘い、一人、また一人と倒していくのだ。
もともとアリの戦闘能力はすばらしく、女性では3人しかもらっていない叙勲も受けているほどなのだよ。
うん、これは女性版ダイハード(縮小版 汗)だったのだ。

 

監督は日本の人(寡聞にしてこれまで知らなかった人)。
その関係か、伊藤英明が出ていたらしいのだが、どこだったのか全く判らずじまいだった。どこにいたのだろう?
(あとで得た情報によると、強盗団の一味で台詞もなく倒されていったようだ)

 

ルビー・ローズはボーイッシュな感じが、元海兵隊という役柄によく合っていた。
アクションもそれなりに頑張っていたのではないだろうか。
襲ってきた強盗団のボスがジャン・レノ
しかし、一言で言って彼もお歳を召した。体型に締まりがなくなり、かっては纏っていた張り詰めたものは全くなくなっていた。残念。

 

アリは、マンションの間取りに精通している甥の手助けを借りて、隠し通路などを利用して敵を倒していく。

これには敵の武装集団もびっくり。ただの女のドアマンのくせに、こいつ、何者だ?

インターネットであわてて経歴を調べると・・・、こいつ、とんでもない奴だ。海兵隊上がりの手練れだ! みんな、用心しろ。油断するなよ。


と書くと、物語はとても面白そうに思えるかもしれないのだが、実際のところはそれほどでもない。
やることにちぐはぐ感があって、流れが悪い。
「ダイハード」(あれは傑作だった!)と比べるのは酷かもしれないが、遠く及ばなかった。

 

ポスターのドアマン衣装のヒロインはなかなかに魅力的なのだが、肝心の闘い場面は私服ばかり。
せめてあのドアマン衣装で戦ってくれたら、もう少し華があったのになあ。

 

(ツッコミ)
ほとんど住人がいないマンションに、どうしてドアマンをわざわざ雇うのだろうか?
この映画を撮るため、なんて言ってはいけませんね(汗)。