2014年 アメリカ 94分
監督:ブライアン・A・ミラー
出演:ジェイソン・パトリック、 ブルース・ウィリス、 ジョン・キューザック
これぞB級アクション映画。 ★★☆
整備工場を営みながら男でひとつで娘を育ててきたポール(ジェイソン・パトリック)。
しかし、離れた地で大学の寮に入っている娘が行方不明になってしまった。
どうした? 娘はどこだ?
ポールは娘の親しかった友人の助けを借りて、必死になって行方を追う。
どうやら娘は麻薬中毒となっていて、かなり危険な連中と関わりを持っていたらしい。
血の気の多いチンピラが絡んでくる。
と、ポールはすごい早業で4,5人のチンピラを叩きのめしてしまう。
えっ? あなたは何者?
実は、ポールはかつては裏社会の伝説的な殺し屋だったのだ。
粋がっている麻薬の元締めに対峙したときに、ポールの過去を知っている元締めの叔父が顔色を変えて敬意を払うほどの大物殺し屋だったのだ。へえ~。
とくれば、無双パパが娘の行方を捜して大暴れをするという、ほら、あの映画を思い出すわけだ。
もっとも、リーアム・パパは政府の工作員だったが、こちらのポール・パパは元殺し屋という、ダークな過去からくるスキルなのだが。
この映画のB級感を強くしているのは、やはり主役のジェイソン・パトリックだろう。
一言で言って華がない。
どうみても、地味。どうみても、真面目で気がよさそう。
正体が明らかになってからも、伝説的な殺し屋という凄みが全く感じられないのは致命的だった。
因縁の敵役・犯罪組織の大ボスにブルース・ウィリス。
こちらはさすがの貫禄。
実は、彼の妻と娘は20年前にポールに(誤って)殺されたのだ。恨みを晴らす時をずっと待っていたぞ。
(ね、主役もかなりダークな過去を持っているでしょ。)
そして、追っているのか追われているのか、大変な状況に陥っていくポールを助けてくれるかつての仲間にジョン・キューザック。
かなりの俳優が出ているのだが、はっきり言ってキューザックなどは無駄遣いだった(汗)。
凄みさには欠ける主人公だが、展開は難しいことは何も考えずに観ることが出来る。
観ている間は退屈することはありません。
単純なアクションものを楽しみたいな、というときにでも。
(ポールと行動を共にする娘の友だちがかなりの美女ですよ)
ああ、映画タイトルの「プリンス」というのは、かつての殺し屋ポールのコードネームです。
深い意味は何にもありません。