あきりんの映画生活

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「ホワイトバレンタイン」 (1999年) 少女の恋物語

1999年 韓国 89分
監督:ヤン・ユノ
出演:チョン・ジヒョン、 パク・シニャン

少女の恋物語。 ★★

 

韓国の俳優についてはそれほど詳しくない。
そんななかで数少ない知っている女優の一人がチョン・ジヒョン
ご多分に漏れず、あの「猟奇的な彼女」で観てファンになった(汗)。
この映画はそのチョン・ジヒョンのデビュー作ということで鑑賞。当時17歳だったとのこと。

 

20歳のジョンミン(チョン・ジヒョン)は、ある日、足に手紙をつけた伝書鳩を見つける。
それは、恋人を事故で亡くした男性が書いた届くあてのない手紙だった。
その手紙を読んだジョンミンは心惹かれ、男性を捜し当てようと鳩に赤い毛糸をつけて飛ばしたりするのだが、鳩を見失ってしまった。
あの鳩の飼い主はどこにいるのかしら?

 

言ってみれば、少女(20歳だけれども、ジョンミンは無垢の少女といった感じなのだ)の、たわいもない恋心を描いた作品。
それも会ったこともない相手への、ただただ妄想のような恋である。
それをパステル・カラーのような色合いを思わせる雰囲気で描いている。

 

ジョンミンはひょんなことから小鳥屋のオーナー(パク・シニャン)と知り合うのだが、そのオーナーこそが実はあの伝書鳩の主だったのだ。
しかし、ジョンミンはそのことにちっとも気付かないのだ。

 

といった具合に、物語はベタそのもの。
観ていて、これは少女漫画かよ、と叫びたくなるレベルである。
でも、チョン・ジヒョンは可愛いぞ。

 

そのあとも、ジョンミンが幼い頃に両親と死別していたことや、祖父の恋物語が絡んできたりと、脚本も頑張ったのだろう。
しかし、残念なことにそれらは全て空回りに終わっていた(涙)。

 

素朴な(垢抜けない、ともいう)時代の韓国ドラマ。
あの「八月のクリスマス」にちょっと全体の印象が似ていなくもない。
結論としては、初々しいチョン・ジヒョンを観てみたい、という人以外にはお勧めしません、といったところか。