2006年 アメリカ 150分
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ、 オーランド・ブルーム、 キーラ・ナイトレイ
シリーズ第2作目。 ★★☆
前作の大ヒットを受けて作られた今作の中心となるのは、宝箱。
そしてそれを開けるための鍵。それをめぐっての争奪戦。
宝箱の中には何が入っている?
前作で再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ(ジョニー・ディップ)。
しかし彼は、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長ジョーンズに魂を奪われようとしていた。
というのも、13年前にブラックパール号を手に入れるためにジョーンズと“血の契約”を交わしてしまっていたのだ。
その契約履行のときが迫っていたのだ。
どうする、ジャック?
一方で、結婚式を挙げようとしていたウィル(オーランド・ブルーム)と総督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ジャックを逃がした罪で投獄されることに。
こうなればジャックに会わなければ・・・。
ということで、また3人が顔を合わせて幽霊海賊たちとてんやわんやする。
宝箱の中にはジャックの血の契約を無効にすることができるものが入っている。
さあ、一緒に宝箱の鍵を手に入れよう!
前作はウィル、エリザベスの恋物語の行方と、それに絡むジャックののほほんとした雰囲気が好い感じでかみ合っていた。
その恋物語は決着がついてしまったので、今作ではそのあたりの盛り上がり部分がなかった。
その分だけ、2作目にしてのマンネリ感がやや感じられるものになっていた。
そしてエリザベスがよく判らない行動をとる。
ジャック船長に妙に挑発的な動作をしてみたりする。おいおい、いいのかい。
さらに、今作で一番不満だったのは、そのジャック船長のエリザベスへの態度。
私は船長だからここで結婚することもできるよ、などと言ってエリザベスに迫ったりもする。
おいおい、そんな世俗的なことからは超越して欲しかったぞ。
いくらカワイ子ちゃんであっても、もっと毅然とした態度でいて欲しかったぞ。
ということで、第1作を意識しすぎたのか、今作はあまりぱっとしなかった。
でも、この後も続編が作られ続けたということは、それなりにヒットしたわけだな。