あきりんの映画生活

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「仕掛人梅安」 (1981年) ご存じ、悪人の始末人

1981年 日本 100分 
監督:降旗康男
出演:萬屋錦之介、 中村賀津夫、 小川真由美、 真行寺君枝

王道の時代劇。 ★★☆

 

今年は原作の池波正太郎の生誕100年にあたるとのことで、豊川悦治主演の「仕掛人・梅安」が作られている。
本作は40年あまり前に作られた萬屋錦之介版。

 

鍼灸で病を治す梅安は、裏では元締めの音羽屋に依頼を受ける仕掛け人。
長い針を延髄などに刺し、一瞬で悪人の命を奪うという凄腕仕事人。
目のまわりに黒っぽいメイクをした坊主頭の萬屋錦之介は、さすがに迫力がある。

 

物語としては、悪役の旗本、それと手を組んで悪事を企む近江屋(伊丹十三)と争うという、王道のもの。
近江屋も関西から江戸支配を目指してやって来た仕掛け人の元締めだったというところがミソ。
梅安を音羽屋から引き抜こうとしたりする。
私と手を組んで江戸の街を牛耳ろうじゃありませんか、フフフ。伊丹十三が好い仕事をしている。

 

梅安の殺しの現場を目撃してしまう町娘がいた。
その娘は、病の弟を抱えて下町の長屋で健気に暮らしている。
透明感のあるさわやかな美しさの女優さんで、誰だろうと思っていたら、真行寺君枝だった。
ああ、あの頃はひいきの女優さんだった。今はどうしているのだろうか。

 

梅安の相棒となる町人がいやに錦之助に似ているなと思っていたら、弟の中村賀津夫だった。
片方だけが映っていたら、見分けが付かないぐらい。
兄があまりにも大スターだと、悩むこともいろいろとあったのだろうな。

 

さて。
悪旗本・近江屋一味に襲われ、家を焼かれ、守ってやろうとしていた町娘も殺され、自身も負傷してしまった梅安。
ここから仲間の助けを借りてのリベンジが始まる。

 

勧善懲悪の時代劇。
さすがに映像とかには時代を感じますが、降旗康夫監督だけあって、しっかりと作られていました。