2023年 114分 イギリス
監督:ガイ・リッチー
出演:ジェイソン・ステイサム、 オーブリー・プラザ、 ヒュー・グラント
ジョシュ・ハートネット
ユーモアも交えたスパイもの。 ★★★☆
「コードネームUNCLE」でスパイものを撮ったガイ・リッチー監督が、今度はと、007とミッション・インポッシブルとボーン・シリーズをミックスして、そこにユーモアを交えたスパイアクションもの。
主役のジェイソン・ステイサムは安定の俺様キャラで余裕で観ていられる。
(どの映画でも同じやん、などとは決して言わないように 笑)
物語はギャングに盗まれた「ハンドル」と呼ばれる秘密装置の争奪戦である。
イギリスMI6からの依頼を受けたオーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)は、天才ハッカーのサラ(オーブリー・プラザ)、スナイパーのJJとのチームを組む。
しかし、同じようにイギリス政府の指令を受けたマイクのチームがことある事に邪魔をしてくる。
争奪戦の舞台はウクライナからマドリード、カンヌ、トルコ、そしてドーハとめぐる。豪華なロケ先だな。
そしてサラとJJと組んだチームが実に小気味よくミッションをこなしていく。
サラはどんなコンピューターにでも入り込んでしまうし、JJは百発百中で的を撃ち抜いていく。
ここで登場してくるのが「ハンドル」の売却仲介をしようとしている武器商人のグレッグ(ヒュー・グラント)。
ヒュー様と言えばガイ・リッチー映画ではもうお馴染み。小ずるい小悪党といった役柄が多かったのだが(「ジェントルマン」での彼も好かった)、本作もそんな感じ。
悪役なのだけれども、どこか憎めない。上品なユーモア感覚があって好いね、ごひいき筋だよ。
そのグレイグは大の映画好き。映画スターのダニー(ジョシュ・ハートネット)の大ファン。
そこでフォーチュンはダニーも巻き込んでグレイグに近づいていく。
ダニーに会えて無邪気に喜ぶグレイグ。可愛いね。
しかもダニーの恋人を装っているサラにも無邪気に惹かれてしまっている。おいおい、お前、悪党だろう。
ヒュー様も終盤で格好好いところを見せてくれる。
「ハンドル」の取引現場での大団円。なかなかにハラハラさせてくれる。
派手な銃撃戦の末に「ハンドル」の行方は?
映画の最後、ヒュー様とジョシュ・ハートネットのコンビが微笑ましい展開をみせてくれる。
文句なしに楽しい作品だった。
監督も楽しんで撮ったのだろうなという感じが伝わってくる作品だった。