2015年 85分 イギリス
監督:テリー・ジョーンズ
出演:サイモン・ペッグ、 ケイト・ベッキンセール
SFコメディ。 ★★
銀河系宇宙には地球人以外の生命体がいるのだろうか? これは誰もが考える素朴な疑問。
はい、実は地球人なんかよりもず~っと高等な知的生命体はいたのだ。
彼らはいろいろな星の生命体を滅ぼすかどうかを審議していたのだ。
彼らは、そう、あの「スターウォーズ」の酒場にいたような異形さの者たち。
彼らは、適当に選んだ生命体に万能の力を与えて、彼が何をするかをテストするのだ。そしてその行いによってその星を滅ぼすかどうかを決めていた。
さあ、地球人代表として選ばれたのがニール(サイモン・ペッグ)。
彼は秘かに小説家を目指している高校教師。冴えない、でも悪気はない善良な市民。
ということで、地球の運命を託された男が、与えられた特殊能力でさまざまな騒動を巻き起こすというコメディ。
もし、全能の力を与えられたら、私なら何をする?
もう、煩悩の数々で目眩がしそうだぞ。
まあ、ニールも煩悩の塊のような人物。
こぼしてしまったウイスキーを元へもどしたり(ウイスキーがひとりでアパートの階段を降りる場面があるのだが、ディズニーの「ファンタジア」を思い浮かべた)、愛犬のデニスが話せるようにしたり、と、こんなことは可愛いもの。
片思いの彼女(ケイト・ベッキンセール)を振り向かせたり、同僚の恋の手助けをしたり。
そしてやってくれるのが、(男の見果てぬ夢?)アレを大きくしようとする(笑)。大きくなりすぎて慌ててもとに戻したり。
死人を生き返らせて街中ゾンビだらけにしてしまったり。
おいおい、もうこれは地球滅亡は決定したようなものだぜ。
もうちょっとましな、建設的なことを望まんかい。
もう、てんやわんやの騒動がとりとめもなく次から次へと続く。
イギリス版吉本新喜劇、と言ったら、どちらが怒る?
テリー・ジョーンズ監督はイギリスのコメディ集団「モンティ・パイソン」のメンバー。
以前から私はこのモンティ・パイソンの感覚とはどうも合わないようなのだ。
で、あまり楽しむことはできず、評価も低くなってしまった。
で、結経のところ、地球はどうなったって?
それがねえ、こんなことになってしまっていいの?というような、トンデモ結末ですよ。