2023年 アメリカ 86分
監督:ジェームズ・マホニー
パニック映画。 ★★
アイスランド沖で巨大地震が発生した。
その影響で海流の流れが止まり、海水温が急速に下がり、大西洋は凍結をしはじめた。
これは大変だ。どうしたらいい?
「デイ・アフター・トゥモロー」と題された映画の第1作は、ローランド・エメリッヒ監督が撮ったものだったと思う。
約20年前の作品で、大自然の変化による地球滅亡の危機状態を描いて、かなりヒットしたように覚えている。
本作はそのシリーズのような邦題だが、原題は”極寒のアルマゲドン”といったもの。
ヒット作の名前を借りて売ろうとしたのだろうな。
たしかに、この作品も大自然の変化によって起こる地球の危機的状況を描いている。
深海での海流の流れを回復させるために、米軍の最新鋭潜水艦ダラスが現地に急行する。
凍りつかずにそこまで潜れるのはダラスしかないのだ。頼むぞ。
海流を妨げている岩を魚雷で爆破してくれ。地球の運命はこの作戦にかかっているぞ。
映画の舞台は、狭い潜水艦の内部と、そこに指令を出しているペンタゴンの作戦室。
あとは潜水艦が潜っている北極の海の中だけ。
これ、かなり制作費は抑えているのではないかな。
出演者にも知っている人は皆無だった。B級映画の典型のような代物。
それに、こういった設定の映画はかなり観たような気がする。
どうしても感じが似てしまう。どこに新鮮味をもたらすか、がポイントとなるわけだ。
この作品についていえば、残念ながら既視感いっぱいという代物だった。
それでも頑張ってはいるのだよ。
ただ1機の特殊な不凍液を使用したヘリコプターは極寒の中で飛ぶことができたし(汗)、寒さで作動しなくなった起爆装置を我が身を犠牲にして動かす博士はいるし、氷山とぶつかって故障箇所が次々と起こる潜水艦を何とか修理しようとする技術者がいたり・・・。
観ている間だけは楽しめた、かな、といったところ。
私としては珍しく配信で観た作品でした。
1時間半足らずの短い作品なので、ちょっと時間が余ったな、といった時にでも。