2011年 118分 アメリカ
監督:グレン・フィカーラ
出演:スティーブ・カレル、 ライアン・ゴズリング、 ジュリアン・ムーア、 エマ・ストーン
もつれる恋物語。 ★★★
結婚生活25年目のキャル(スティーブ・カレル)とエミリー(ジュリアン・ムーア)の夫婦。
突然エミリーは浮気をしたことを告白し、離婚をしたいと言い始める。
高校時代からの付き合いでエミリー以外の女性を知らないキャルは茫然自失。
そんなキャルに、バーで知り合ったプレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)がナンパ指南を始める。
6人の男女がそれぞれの恋心に揺れ動き、人間関係が絡み合っていく恋愛ドラマ。
しかしそれぞれのキャラがたっているので、混乱するようなことはない。
上手く描き分けられている。
キャル夫妻は子どもたちのシッターを頼んでいたのだが、17歳の彼女は実はキャルに恋をしている。
そして13歳の息子のボビーはそのシッターに恋をしている。
この未だ大人になりきれていない二人のそれぞれの恋心も楽しく描かれている。
それなりにみんな真剣なんだよね。
(特に一生懸命な息子のボビーが好い味を出している。頑張れ、少年!)
一方キャルはジェイコブの指南のおかげでみるみるお洒落で格好いい男に変身していく。
しかし未だにエミリーのことは忘れられず、夜になるとこっそりと彼女が暮らす自宅の庭の手入れをしてやったりもする。
エミリーもエミリーでキャルに未練があり、用事もないのに嘘の電話をかけてきたりする。
この二人、元のサヤに収まるのか・・・?
脇役でケビン・ベーコンとメリサ・トメイが出ている。
どちらも少し情けない役柄だったが、ちゃんとドラマを盛り上げていた。
特にメリサ・トメイは、あちゃあ、キャルもこれには困ったぞ、という役を演じていて、大変に面白かった。
そのうちにプレイボーイだったはずのジェイコブがバーで知り合ったハンナ(エマ・ストーン)に本気で恋をしてしまう。
考えてみたら、この二人って「ラ・ラ・ランド」のコンビだったんだ。
その刷り込みがあったせいか、二人の恋は自然に納得できてしまう。
二人とも格好いいしね。
いよいよ大詰めになって、意外な事実が明らかになる。えっ?
ハンナ、君は・・・。
これにはやられた。なるほど、そういうこともあるのか。
少し棘のある部分もあったが、本質的にはコメディタッチもまじえたほのぼのドラマでした。
おやおやと思いながら観ていってると温かい気持ちになれる、そんなドラマでした。
鑑賞後は思った以上にほのぼのしますよ。お勧め作です。