2023年 アメリカ 80分
監督:クリストファー・レイ
近未来アクションもの。 ★★
タイトルからして鑑賞にはある種の覚悟(諦め?)がいる作品だと判る。
でもこんなタイトルだとどんな物だろうかと、恐いもの見たさで、つい鑑賞。
原題は「トップガンナー アメリカ対ロシア」。
トップガンナー・シリーズというのがあって、その第3作のようだ。
もちろんトップガンのパクリで、映画ロゴなどもちゃんと似せているよ。
20XX年、長引くウクライナ戦争のために世界情勢は不安定なものとなっていた。
で、アメリカとの和平路線をとろうとしたロシア大統領を暗殺した強硬派はアメリカとの対決姿勢をとる。
困惑する善人のアメリカ大統領。どうしよう・・・。
ロシア・モスクワのアメリカ大使館員の中にはCIA職員もしっかりといる。
彼女がロシア政府内に内通者を確保していて、なかなかの遣り手なのだ。
アメリカの副大統領と直通電話で情報のやりとりをしたりする。
後半になると、彼女が一人でアメリカを救ったような展開となってくる。
さて大統領を暗殺して実権を握ったロシア強硬派は米本土攻撃を命令する。
ついにロシアから2000発(!)の核ミサイルがアメリカに向けて発射されてしまう。
なに、ロシアが核ミサイルを発射した? ええい、こうなりゃアメリカも報復の核ミサイルを発射するぞっ。
いやいや待ってください、そんなことをすれば世界は滅びてしまいます。
じゃあ、どうするんだ。
ロシアの核ミサイルには自爆装置が施されています。それを作動させれば核戦争は回避できます。
ううむ、そんなに上手くことが運ぶのかって?
ところが運ぶんだなあ、これが(映画だから、ね)。
間一髪のところで、例の遣り手CIA職員がロシアで良識派にクーデターを起こさせて核ミサイルを自爆させるのだよ。
おまけとして、自爆しなかった核ミサイルが一基だけあって、それがホワイトハウス目指して飛び続ける。
どうして自爆しないんだ? ロシア製は不具合が多いんですよ。
さあ、やっとトップガンナーの出番だぜ。残った1基を撃墜せよ! 了!
この映画は配信で観た。
というのもこれは名高い(悪名高い?)アサイラム制作もの。
はじめから劇場公開など目指さずにDVD、配信で稼ごうという狙いの作品群の一つ。
だから、時間が余った時用の映画ですよ。お酒片手にごろごろと、ね。