
2023年 100分 アメリカ
監督:トム・デヌッチ
出演:ミーガン・フォックス
ハチャメチャ・ノワールもの。 ★★
まずはポスターを見て欲しい。真ん中で銃を構えるミーガン・フォックス。
この絵柄に惹かれて鑑賞したと言えるこの映画、しかし主演は彼女ではなかったのだよ。
手当たり次第に人を殺す脳天気な強盗カップルが主演だった。
原題も「ジョニー&クライド」。これって、あの名作のもじりだよねえ。
で、ミーガンは何者かというと、こちらも非道なカジノの経営者。
傍若無人に振る舞う極悪女。情け容赦なく人を撃ち殺してしまったりもする。
物語としては、強盗カップルが仲間を集めてそのカジノの金庫を狙う、というもの。
仲間は、斧を片手に暴れまくる殺し屋ブッチャー、爆発物の専門家ベイカー、銃器マニアのキャンドル。
この設定からすると面白くなりそうだなと思うだろ。
当然ミーガン側も、そんなことさせやしないわよ!と、用心棒たちを集めて待ち受ける。
で展開されるアクションもの、というところ。
こりゃ面白くなりそうだなと思うところ。
ところが・・・。
はっきり言って、アクションはしょぼい。
金庫を狙う作戦なんてまるでなし、頭悪すぎの出たとこ勝負。しょぼい。
かといってコメディになっているかというと、まったく駄目。しょぼい。
爆発のプロのベイカーが厳重な扉を爆破して突破しようとする。
導火線はこんなに長くは要らねえ、と短く切る。
で、着火したらすぐに爆発して、扉と一緒にベイカーも吹き飛んでしまう。
コメディにもなっていやしない。
この映画のある感想には、こんなの誰が観るんだよ!という叫びが載っていた。
肝心のミーガンは、もう今や付け睫毛ばっちり、厚化粧ばっちり。
ケバいねえ。あんた、どこかで作られたセックス・アンドロイドか?という感じになっていた。
最後は、見るからに死神という感じの意味不明な怪物が出てきて、全員を皆殺しにしてしまう。
なんだ、こりゃ? オカルト・ホラーかよ、この映画。
視聴は、よほど時間が余ったとき以外はお勧めしません。