あきりんの映画生活

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「ピースメーカー」 (1997年) 核弾頭がニューヨークに持ち込まれたぞ

1997年 124分 アメリカ 
監督:ミミ・レダ
出演:ジョージ・クルーニー、 ニコール・キッドマン

アクション・エンタメ作品。 ★★☆

 

冒頭で、列車で運んでいた解体予定の核弾頭10発をテロリストが強奪する。
しかも彼らは追跡を阻止するためにそのうちの1発を爆破させる。
なかなかに緊張感あふれる幕開けで、この後の展開を期待させる。
(ただいつも思うのだが、ハリウッドは核爆発の実態を知らずに映画作りをしているとしか思えない。その点は本当に腹立たしい。)

 

主人公は事件解決の指揮を執る原子力科学者のジュリア(ニコール・キッドマン)と、それに協力する陸軍中佐のデフォー(ジョージ・クルーニー)。
当時キッドマンは30歳、クルーニーは36歳。どちらも落ち着いた大人の魅力である。
特にクルーニーは格好いい。私の中では彼の一番の格好良さ映画である。

 

奪われた核弾頭の行方を調べる二人だが、カーチェイスもちゃんとある。
ジュリアとデフォーの車を数台の敵の車が襲ってくる。ここは見せ場の一つ。
ジュリアが(科学者という頭脳人間なので)助手席で悲鳴を上げているのだが、デフォーはこれでもかと言うぐらいの無理矢理運転をくりかえして危機を乗り越える。
俺様のドライブテクニックを見たか、どんなもんだ。

 

もう一つの見せ場は、核弾頭を積んでイランに逃げ込もうとするトラックの追跡劇。
デフォーは3機の戦闘ヘリに乗り込んでトラックを補足しようとする。そのためにはロシアの領空侵犯しなければならない。どうする?
さらに爆撃によって橋の上で止まったトラックにロープ降下をして乗り込むデフォー。
トラックは壊れた橋桁を半分乗り越えてしまっていて、今にも深い谷川に落下しそう。どうなる?
なかなかに見せてくれる。

 

やっと核弾頭を回収したと思ったのに、あれ、1発足りないぞ。
その核弾頭はテロリストでもあるボスニアの外交員デューサンによってニューヨークに持ち込まれたのだ。
よし、国連ビルで核を爆発させてやるぞ。

 

この映画の4年後にあの9.11同時多発テロが起きるわけで、当時の世界情勢を反映しているような設定だった。
ニューヨークの街並みの彼方にはちらりとツイン・タワーも映っていた。

 

このテロリストのデューサンの人間性もきちんと描いていた。彼がテロ行為にはしった理由は・・・。
そして核弾頭を持ち込んだものの、街を歩く幸せそうな親子連れの姿にかつての自分の家族を思ったりもする。
根っからの悪い奴ではないところが世界情勢の悲劇なのだよ。

 

クライマックスでキッドマンの見せ場が来る。
タイマーセットされた核弾頭を解体しなければならない。さあ、間に合うのか。
おいおい、こりゃ本当に爆発してしまうぞ。
ジュリアがデフォーに言う、貴方だけでも逃げてちょうだい。いや、君と一緒にいるよ。
男だねえ。

 

もちろん、間に合うのである。
ここで、あれ?と思ったのだが、爆発は起こるのである。間一髪でジュリアとデフォーは難を逃れるのである。
実は核弾頭のコア部分を外すことにはジュリアは間に合っており、爆発したのは通常火薬の部分だけだったのだ。
なんだ、びっくりさせるなよ。

 

こうして事件は収束する。
数日後にジュリアが日課の水泳をしていると(冒頭でも彼女はプールで泳いでいた)、デヴォーが食事に誘いにやってくる。
めでたしめでたし。

 

美男美女の活躍を堪能できる作品でした。
この映画はあのスピルバーグらが立ち上げたドリームワークスの記念すべき第1作目である。
興行的にも成功を狙っていたのだろう。
(安易な核爆発設定を除けば)、さすがに危なげのない王道のエンタメ作品となっていた。