
2013年 121分 日本
監督:土方政人
出演:櫻井翔、 北川景子、 椎名桔平、宮沢りえ
推理エンタメ。 ★★
原作は東川篤哉の連作推理小説(何作は読んでいる。従って、人間関係などは了解済み)。
TVドラマでもやっていたらしいのだが、それは観たことなし。
本作はオリジナル・ストーリーとのことだった。
主人公コンビは、大富豪の令嬢でありながら刑事をしている宝生麗子(北川景子)、それに彼女に仕える執事の景山(櫻井翔)。
麗子が遭遇する事件の謎を、ディナーの給仕をしながら話を聞いただけで景山がさらっと解き明かす、というのがお約束の展開。
(筒井康隆の小説に「富豪刑事」というのがある。あちらは、大富豪の息子の刑事が、大金を湯水のように使って事件を解決するというものだった)。
慇懃無礼な景山なのだが、決まり文句は「こんなことも判らないようでは、お嬢様の目は節穴ではありませんか」。
馬鹿にされた麗子はことあるごとに景山に向かって、「クビよっ!」と叫ぶ。
このやりとりもお約束となっている。
そこにちょっかいを出してくるのが麗子の上司の風祭警部(椎名桔平)。
彼も大財閥の御曹司。で、いい格好しぃ。
的外れの捜査をしては事件を混乱させる、というお笑い担当。
さて今回の事件はシンガポールに向かう豪華客船で起こる。
船内には立派な(?)置物や、貴重な宝石が積まれており、それを狙う泥棒も乗り込んでいるというわけだ。
つまり、雪に閉ざされた山荘とかと同じで、推理小説では定番の孤立した事件舞台もの。
犯人も関係者も、捜査役も、関係者は全員船の中にいる。
つまり今回は、景山も直接事件現場に遭遇するわけだ。
だから謎解きをするのもディナーの後ではなかった(はず)。
船では殺人事件も起こり、犯人からの犯行声明も届く。容疑者は乗客・乗員あわせて300人。期限はシンガポールに到着するまでの5日間。
北川景子は高飛車お嬢様にはうってつけ。
様になっている。しかもコミカル風味を交えているところが好い。
一方の櫻井翔は(ファンの人には申し訳ないのだが)、別に彼でなくても好かった気がした。
ちょっと慇懃無礼さが似合っていないのだ。
それに輪をかけて滑っていたのは大はしゃぎ役の椎名桔平。
役柄とは言え、気の毒になるぐらいに浮いていた。無理矢理感が半端ではなかった。
推理としては、わずかな隙間を開けていた船室の窓の謎、全裸で土下座の姿勢になっていた死体の謎、など、いささか無理矢理感はあったが、頑張っていた。
あと、こういった映画では大物俳優が起用されていると、こいつ、絶対に何かある役だなと思われてしまうところは辛いよな。
中村雅俊とか、宮沢りえ、とか・・・。
総体的にはTVの2時間ドラマでよかったのでは、と言うレベルだった。
ま、観ている間は退屈しなかったけれど、ね。