
2015年 100分 アメリカ
監督:カリン・クサマ
出演:ローガン・マーシャル=グリーン、 タミー・ブランチャード
シチュエーション・スリラー。 ★★☆
ウィルは数年前に別れた元妻イーデンからディナーに招かれ、今の恋人と一緒にかつての我が家を訪れる。
離婚時にはうちひしがれていたイーデンは別人のように明るくなっていた。
彼女は新しいパートナーのデヴィットとともにウィルたちを歓迎してくれた。
そこにはかつての友人たちも集まっていた。
という物語設定なのだが、行方不明になっていたイーデンが、なぜ今になって連絡をしてきたのか? なにか不自然。
なぜ友人たちも招待されているのか? 何か不自然。
それにイーデンとパートナーの歓迎ぶりは過剰なほどだぞ。何か不自然。
イーデンは何か企んでいる?
うわべは華やかで和気藹々としたディナーとなるのだが、観ている者は、これは何かがあるなと思わされている。
デビッドはなぜか執拗に玄関の鍵を内側から閉めようとする。
それに、庭先の木の枝に赤いランプをぶら下げたりする。これ、なにかの合図?
ウィルとイーデンは我が子が亡くなってしまった悲劇が原因で別れたのだった。
イーデンはその悲しみを乗り越えてきたことを皆に語り始める。
イーデン夫婦は、いわゆるスピリチュアル系だったのか。我々を勧誘するつもりなのか?
そのうちに見知らぬ女やおじさんもやってくる。
この人たち、何?
何をするつもりなのか。もう帰ろうか。
帰るなんて駄目よ、帰らせないわ。みんなで救われましょう!
終始、不穏な雰囲気を漂わせている映画。
何が起きるのだろうという興味を持たせて観る人を引っ張っていく。
おかしいのはイーデンたち、それともウィルのほう?
(以下、完全ネタバレ)
乱入してきた妙な女やおじさんの言動でカルト集団だということは容易に想像が付く。
教団の啓蒙ビデオを見せたりするのだから、もう完全に映画は終わってしまったなと思ってしまう。
ただ、この映画はもう一ひねりしていたところがミソ。
みんなで集団自殺をして救われましょう、というところまでを目的していたのだった。
えっ、集団自殺? そんなこと勘弁してくれよ。
高台から見下ろす街中のいたるところに赤い光が灯っている映像はよかった。
そうか、事はこの家だけで起こっているのではなかったんだね。
カリン・クサマ監督は、シャーリーズ・セロンの(無駄づかいだった)「イーオン・フラックス」を撮った人だった。ふ~ん。