
2003年 121分 アメリカ
監督:マーティン・ブレスト
出演:ベン・アフレック、 ジェニファー・ロペス
クライム・コメディ。 ★☆
まずは出演陣を見て欲しい。
ベン・アフレック&ジェニファー・ロペスのカップルに、ちょい役だけれども、クリストファー・ウォーケンにアル・パチーノまで出ている。
それなのに、ラジー賞の最低作品賞、最低カップル賞、さらに過去25年の最低コメディ賞など6部門を受賞。
ここまでになると、どんな映画や?とかえって興味をひかれてしまう(笑)。
物語を大雑把に言ってしまうと、頭は悪いが基本的にお人好しのチンピラと、レズビアン美女と、ひょんなことから誘拐した自閉症の若者の、コメディ風味のドタバタ劇。
設定としてはそれほど悪くなさそうなのだが・・・。
犯罪組織の下っ端のジーリ(ベン・アフレック)は、兄貴分のルイスの指示で青年ブライアンを誘拐する。
ブライアンは検察官の弟で、ルイスはある事件を有利にしようとこの誘拐を計画したのだ。
しかしそのブライアンは知的障害を持っており、無辜だけれども突拍子もない言動をおこなう。
お守り役を命じられている人の好いジーリは、ブライアンの言動に振り回されっぱなし。
とそこへ、ルイスが監視役として差し向けた美女ジェニファー(ジェニファー・ロペス)が現われる。
こうして3人の珍妙な共同生活が始まる。
こんな美人が監視役だなんて、こりゃ期待しないでいる方がどうかしているぜ。へへへ。
俺様のペニスは天下無敵だぜ、と鏡の前でポーズをとって張り切るジーリ(結構下ネタ満載なのだよ、この映画は)。
ところがジェニファーは男性お断りの性癖だったのだ。こりゃ悲しくなるよ。
ベン・アフレックがどうしようもないほどに情けない男を演じている。
見栄っ張りで、お調子者で、軽佻浮薄。でもどこか憎めない幼さを残している。
こういう男って母性本能をくすぐる?
それに引き換えジェニファーは分厚い本をいつも読んでいるような女性。
度胸も据わっていて、いつもぴしりとジーリをやり込める。
大勢の不良に絡まれた時も、ジェニファーは眼球をえぐり出す恐ろしい技を語ってきかせて不良たちを黙らせてしまう。
格好好いなあ。
2人が長々とセックスについて話す場面がある。
未練たらしいジーリが誘う、なあ、たまには壁を越えて男性を味わってみるのも好いんじゃないか。
それに応えて、ジェニファーがいかに女性同士のセックスが優れているかを説明する。
呆気にとられてそれに言い負かされているジーリ。
実生活の二人もこんな感じだったのだろうか?
そのうちにルイスは、ブライアンの親指を切り取って検察官に送り届けろと非情な指令を寄こす。
どうしよう、そんな可哀相なことはできないぞ。
私に考えがあるわ、ほら、こうすればいいのよ。
どたばた、どたばた・・・。
事前にラジー賞の件を聞いていたので、期待値はぐ~んと下げて鑑賞。
そうしたら、思ったほど悪くはないのじゃないの。
当時恋人関係だったアフレックとロペスのやりとりも、こんにゃろ!と思いがらも意外と楽しめた。
しかし、しかしである、物語は薄っぺらいことに変わりはない。
普通に期待して観ては駄目な映画ですよ。ラジー賞は確かに納得の映画ですから。