
2022年 171分 インド
監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:カマル・ハーサン
暴力系アクションもの。 ★★★
この映画は大量のコカインの原料をめぐっての争いものである。
だから暴力と銃撃のアクションのすさまじさは半端ではない。
おまけに、争うのが麻薬組織のボスと特殊工作員、それになぜか無職の中年男の3者なので、その人間関係がややこしい。
あれ、こいつはどちら側の人間だっけ?
チェンナイで覆面集団による連続テロ事件が発生した。
特殊工作員アマルは、ギャングを牛耳る麻薬王サンダナムの事件への関与を疑い捜査に乗り出す。
一方、そのサンダナムは行方不明になった大量のコカイン原料を探していた。
ここに謎の中年男カルナン(カマル・ハーサン)が介入してくる。
前半は3者の思惑や謎が絡み合い、複雑なスパイ映画のような雰囲気だった(あの「裏切りのサーカス」のよう、と言ったら言い過ぎか・・・)。
かなり注意深く観ていないと、人間関係も誤ってしまいそう。
みんな髭面で濃い顔つきが多いので見分けもつきにくいんだよな。
しかし、とにかくポスターにある3人に注意していれば何とかなる、か?
やがて死んだと思われていた人物が生きていたり、覆面集団が実はインドでの麻薬犯罪の撲滅を目指していたりと、事態がどんどん絡み合っていく。
かなり本腰を入れた物語になっている。
後半になると、それらの謎が明らかとなって対立がはっきりとした3者の戦いとなる。
インド映画お約束の美女とか、楽しい歌と踊りは今作ではなし。ありゃ残念!
ただただ激しいアクションの連続。
息抜きの場面もほとんどなし。疲れるほど。
血は際限なく流れ、首は吹っ飛んでいく。
肉弾戦になれば骨は折れまくりの大乱闘。
ついにはハンドミサイルのような重火器まで登場してくる。これはすごいよ。
ギャングと警察組織の戦いのレベルを超えて、もう半ば内乱が起こっているのではないかという戦闘になっていく。
主役は謎の中年男カルナンで、演じているカマル・ハーサンは初めて観た俳優。
しかし彼はインドでは超大物俳優のようだ。主演映画はなんと230本以上とのこと。
いくらインドが映画多産国といっても、この数はすごい。一体毎年何本の映画の主演をしているんだ?
骨太硬派のアクション映画でした。
かなり疲れる映画です。そのことは覚悟して観ましょう。