
エンタメ時代劇。 ★★
ときの将軍・徳川家光は長男の竹千代を嫌って佐倉藩に預け、次男をを溺愛していた。
跡取りも次男にするために、老中・阿部重次(松方弘樹)に竹千代の暗殺を命じていた。
という背景で、竹千代が元服式のために佐倉から江戸へ向かう道中での暗殺目論みと、それを阻止する戦いが始まる。
典型的な東映時代劇である。
佐倉藩主・堀田正盛(丹波哲郎)の命を受けて竹千代を守るのは7人の腕利き浪人軍団。
その首領の石河(緒形拳)は、愛妻を側女として将軍に奪われた恨みも抱いていた、という因縁もある。
暗殺軍団を率いているのが千葉真一。彼は今作のアクション監督も務めている。
竹千代一行を狙ってくる追手の数の、まあ多いこと。
老中の意向であるわけだから、通過する藩を動かしての山狩りまでしてくる。
それなので、竹千代一行の進む道は嶮しいものとなる。
ものすごい崖を飛び降りて川に落ちたり、すべすべの滝を滑り降りる、そして谷に渡した綱にぶら下がって渡ったり・・・。
幕府の追手を要所要所で食い止めて、死んで行く浪人たち。
その中に、あれ、織田裕二じゃね?
クレジットで確認したら、やはり彼だった。「東京ラブストーリー」でブレイクする2年前の映画ということになる。若っいなあ。
それに、京本政樹扮する家光が狂気じみていてなかなかの迫力だった。
こういった勧善懲悪映画では悪役の出来によって面白さが全く違ってくるからね。
流れる主題歌は、おや、アルフィーではないか。
割とモダンな選曲で、意外さもあって悪くなかった。
面白さの眼目をどこに置くかがしっかりとした映画だった。
こうした問答無用のチャンバラ映画の傑作としては1963年の「十三人の刺客」があった。
2010年に作られた同名のリメイク作も面白いものだった。
さて、今度は「柳生一族の陰謀」でも観てみようかな。