あきりんの映画生活

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「ザ・キラー 暗殺者の挽歌」 (2024年) 白い鳩に、二丁拳銃だよ

2024年 アメリカ 126分 
監督:ジョン・ウー
出演::ナタリー・エマニュエル、 オマール・シー、サム・ワーシントン

女暗殺者もの。 ★★★

 

ジョン・ウー監督がフランスを舞台にして描いた女性暗殺者の物語。
とくれば「アンナ」や「コロンビアーナ」のような感じに思えるが、これは1989年の「狼 男たちの挽歌・最終章」のセルフ・リメイクのようだった。
オリジナルはチョー・ユンファ主演の男臭いノワール
しかし今作は女性を主人公にしていることもあり、お洒落な雰囲気のものとなっていた。

 

パリの裏社会で、その存在を恐れられている謎めいた女殺し屋ジー(ナタリー・エマニュエル)。あざなは”死の女王”。
凄腕で沈着冷静なのだが、標的に無関係な人は殺さないという自らの掟も持っている。

 

そんなジーが殺害現場を目撃したジェンの殺害を拒否したことで、彼女は組織から狙われることになる。
ジェンは銃撃戦のあおりを食らって失明してしまっていた。可哀想だな。
当然のこととしてジーは刑事からも追われている。

 

さあ、組織からも警察からも逃げなくてはならない。
さらに目撃者を消そうとする組織からジェンを守ってやろうとするぞ。
ここで麻薬捜査をしていたセイ刑事(オマール・シー)とジーが出会う。ひょんなことから二人は共通の悪と闘うことになる。

 

オリジナル版の「狼 男たちの挽歌」では、主人公の殺し屋と刑事のゴテゴテの仁義と友情が前面に出ていた(タイトルが紛らわしいが、あのジョン・ウー監督の有名シリーズ「男たちの挽歌」とは無関係な映画)。
今作は殺し屋が女性で、しかもパリが舞台ということもあって、二人は爽やかな共闘関係、というところ。

 

ヒロインのナタリー・エマニュエルは初めて見たが、なかなかに洗練された動きをしていた。
共闘仲間となるオマール・シーは、これまでのどの映画でも基本的に善人の役だった。
今作でも実直な、気持ちのよい役柄だった。
すこし戸惑いながらもジーと助け合っていくことになる。

 

暗殺事件には、アラブ某国の王子が企んだ大量ヘロインの密輸が絡んでいたのだ。
そしてその事件の核心に迫ったセイ刑事は、悪徳警察官に薬物所持をでっち上げられたりもする。
組織は新たな殺し屋にジーの殺しを依頼する。その一方でジーにセイ殺しを命令してくる。
さあ、どうなる。

 

クライマックスは廃教会での銃撃戦。
ジョン・ウーのことだから出るかなと思っていた”白い鳩”はやっぱり飛んだ(笑)。
それにウー監督のロゴマークと言えば”二丁拳銃”。こちらも出たよ、ジーの二丁拳銃。
格好いいよ。

 

香港時代のジョン・ウー映画に比べればぐんと洗練した雰囲気になっています。
それをおしゃれ感のあるアクション映画になったとみるか、ごつごつ感が減って物足りないと思うか。
私は今作の感じは好きでした。