あきりんの映画生活

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「TOKYO MER 南海ミッション」 (2025年) 誰も死なせないっ

2025年 115分 日本 
監督:松木
出演:鈴木亮平、 江口洋介、 生見愛瑠、 宮澤エマ

大災害での医療ドラマ。 ★★★

 

手術設備を搭載した車両で事故や災害現場に駆けつける救命医療チームがMER。
その活躍を描いたTVドラマは好評だったようで、映画化もされていた。
今作は劇場版の第2作。TVドラマも第1作も観ていないのだが、評判がいいので観に行ってきた。

 

TOKYO MERの活躍が高く評価され全国主要都市に新たなMERが誕生する。
その中で特異なのが沖縄・鹿児島での離島地域に対応できる南海MERの設置計画。
手術設備搭載の中型車両を乗せたフェリーの試験運用が始まったのだ。

 

そして鹿児島県の諏訪之瀬島で火山が噴火するのである。
79人の島民を救助しなければならないのだが、噴煙のためヘリコプターは近づけない。自衛隊保安庁の到着も間に合わない。
という状況で、南海MERが救助に向かうわけだ。

 

主人公はTOKYO MERのチーフドクターの喜多見(鈴木亮平)。それに看護師(長?)の夏梅(菜々緒)。
麻酔科医役の宮澤エマも含めて、このあたりの配役はTVドラマから続いているようだったが、すぐに馴染めた。
そして南海MEAのメンバーとして江口洋介が出ていた。

 

開腹、開胸手術までできる設備を備えた緊急車両というのは、実際には非現実的だろう。
まずは無菌室にすることが不可能といっていい。
清潔さが確保できなければ、いくら手術が成功しても、腹腔内、胸腔内の感染から死亡してしまう。
それに映画では走行中の(それも悪路を)車中で手術をしていたが、あの状況では1mmにも満たない血管の吻合などできるはずがない(大門未知子にも無理だっ!)。

 

だから、この映画の設定は絵空事だということを承知で観るわけだ。
そのうえでこの映画はすばらしく好くできていた。
火山弾はふりそそぐわ、溶岩は流れ出すわ、どうすればいいんだ。

 

鈴木亮平が本当にいい仕事をしていた。
「花まんま」での優しいお兄ちゃんも好かったが、この映画の頼れるチーフも好かった。
孤狼の血2」でのぶっとんだ凄みのヤクザとは打って変わった笑顔で、好い役者だなあ。

 

(以下、ネタバレ気味)

 

溶岩が迫ってくる絶体絶命の港に南海MERのフェリーが姿を見せたときは、思わず、おお~っと言いそうになってしまった。
溶岩弾が降ってくる小さな港で、もう出港しようと言った看護師さん、ごめんなさい、誤解していたよ。逃げ出したんじゃなかったんだね。

 

それに、南海MERに乗っている人が多すぎると言って自ら海に飛び込んだ人たち、どうなるんだと心配した。
向こうに沢山の救助の漁船が見えたときも、安堵したよ。

 

これはファンが増えるのも充分に納得の映画だった。
くり返しになるが、鈴木亮平がいいのだよ。後ろ通ります、縫合開始します・・・。