
2023年 118分 日本
監督:三池崇史
出演:亀梨和也、 菜々緒、 中村獅童
サイコパス・サスペンス。 ★★☆
原作は「このミステリーがすごい!」大賞を受賞している倉井眉介の同名小説(未読)。
サイコパスによるサイコパスの映画(なんのこっちゃ)。
斧で相手の頭を割り、その上で脳を持ち去るという猟奇連続殺人事件が起きる。
その犯人は、「怪物の木こり」という絵本に出てくる怪物の仮面を被っていた。
被害者たちに共通しているのは何か? 犯人は何故脳を持ち去るのか?
警視庁の天才プロファイラー戸城(菜々緒)は考え続ける。
弁護士の二宮(亀梨和也)も怪物の木こりに襲われる。何故、俺が?
しかしその二宮自身も人の命を何とも思わないような非情なサイコパスだったのだ。
おのれ、あの野郎ただじゃすまさねえぞ。
サイコパス弁護士と猟奇連続殺人鬼との対決が始まる。
二宮の協力者で自身もまたサイコパスの外科医・杉谷(染谷将太)、そして過去の殺人事件の容疑者・剣持(中村獅童)も登場してくる。
みんなヤバい奴らばかり。事態は混沌としてくる。
サイコパスとはよく聞く言葉で、なんとなくのイメージでいたのだが、きちんと定義すると、共感や良心の欠如を特徴とする人格的な特性、とのことだった。
この映画のキモは、その人格的特性を人為的に造り上げてしまう恐ろしい”脳チップ”。
もちろん空想上のチップなのだが、このチップを脳に埋め込まれるとサイコパスになってしまうのだ。
恐ろしいなあ。
自分の過去に罪悪感を抱いたらどうする?
渾身の(?)罪滅ぼし行動がまたとんでもないことになっているんだよねえ。
これぞサイコパスのなれの果て?
観ている間に、連続殺人鬼に少しだけ肩入れしたくなってきていた。
それだけ亀梨演じるサイコパス弁護士が強烈だったってことか。
いかにも三池監督らしいどろどろとした人間性に迫る作品だった。
(ちょっとツッコみ)
絵本のキャラクターの格好をする必要性はどこにあった?
しかし、登場人物の中で一番ヤバいのは、殺人鬼木こりでもサイコパス弁護士でもなく、医師の染谷将太だったのではないだろうか。
確か、「私、失敗しないので」のスーパー女医の映画でも似たような役柄で張り合っていたよなあ。