あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ファイヤー・ストーム」 (2013年) あんたも結構ワルじゃん

2013年 118分 香港・中国合作 
監督:アラン・ユエン
出演:アンディ・ラウ

ポリスアクション。 ★★

 

香港警察の刑事ロイ(アンディ・ラウ)は、凶悪強盗団の逮捕に執念を燃やしている。
彼の奮闘ぶりと、彼の幼なじみで刑務所返りのトーを中心に物語がすすむ。
トーには妊娠した恋人がおり、悪事からあしを洗おうとはするのだがなかなかうまくいかない。

 

更にロイへの情報提供者で強盗団に潜入しているトンも登場する。
彼の幼い娘は知能発達障害を抱えていて、大変なのだ。

 

こういった状況なのだが、ロイもかなりのしたたか者。
追っていた強盗団のボスの罪を確定させようと証拠をでっち上げたりする。
お前もやるなあ。しかもその現場を目撃されて悪い奴から取引を持ちかけられたりもする。
ほらほら、不正な捜査をするからだよ。

 

といった人間ドラマもそれなりにあるのだが、どうもとってつけたよう。
監督はとにかくこの映画はアクションで見せたかったよう。
ロイとトーが激しく争って階段落ちをしたり、ビルの8階から転落したりもする。

 

それに香港の強盗団の武装がすごい。
軍隊そこのけの重火器はもちろんのこと、ロケットランチャーは持っているわ、あたり構わずに爆薬は仕掛けるわ。
警官隊は多数で強盗団を包囲するのだが、武装の差でどんどんやられてしまう。まずいぞ。

 

ラスト近く、交渉人が強盗団を説得しようとする、「香港には死刑はない。投降しろ」
おや、そうなのか。香港ではどんなに悪いことをしても大丈夫なのだな(・・・いやいや、そういうことではないのだが)

 

しかし、こんな言い方をしては頑張っていたアンディ・ラウには悪いのだが、この映画はただただアクションを見せていただけだった。
10年余り前の作品だが、そのアクションも既視感だらけだった。
もう少しドラマが欲しかったなあ。