
1996年 97分 香港
監督:プーン・マンキッ
出演:レスリー・チャン、 アンディ・ラウ、 ニン・チン
大戦前夜のサスペンスもの。 ★★☆
舞台は1930年代の上海租界。そこには野心と欲望が渦巻いていたのだ。
台湾反日同盟のホイ(レスリー・チャン)は満州での蜂起に失敗し、上海へと脱出してくる。
そしてリク(アンディ・ラウ)は、上海でのし上がりたいという野心に燃えるチンピラ。
偶然知り合った二人の男が助け合ってそれぞれの野望を魔都・上海で果たそうとする。
30年近く前の映画ということで、当たり前のことだがアンディ・ラウが笑えるぐらいに若い。
そうか、今はすっかり渋くなったおじさんだが、若い頃はこんなにとっぽい感じだったのか。
それに引き換え、レスリー・チャンは若死にしたこともあって(あれは残念な死だった・・・)、あの頃のイメージしかない。美少年である。
映画は3章立てとなっている。第1章はリク。第2章がティンティン。そして第3章がホイ。
それぞれが主人公となる物語を見せて、ああ、そういう人間関係になっていたのかと思わせたりもする。
なかなかに工夫された構成だった。
リクは裏社会の大物ボスの娘ティンティン(ニン・チン)に恋をしていた。
対立組織に拉致されたティンティンをリクが救いだしたりもする。
対立組織を壊滅させたこともあり、リクはボスからティンティンとの結婚も許される。有頂天になるリク。
しかし、実はティンティンは上海へ逃亡中のホイを追っ手から匿って救ったことがあったのだ。
そしてそれ以来、二人は運命的な恋に陥っていたのだ。
上海で再会した二人が愛し合っている現場を見てしまったリク。なに、二人はそんな関係だったのか!
一方のホイは、リクが恋求めていた相手がティンティンとは知らなかったのだ。
リクとホイの友情はどうなる?
そこにホイが革命仲間を惨殺した仇が見つかり、という展開が絡んでくる。仇討ちはどうなる?
(以下、ネタバレ)
実は、ホイが探し求めていた仇はティンティンの父親である組織の大ボスだったのだ。
彼女の眼前で仇を取るホイ。父が殺された激情に駆られてホイを撃つティンティン。
そしてボスの仇を取るためにホイを殺さなければならなくなったリク。
こうして大団円となっていく(男の友情が切ないのだよ)。
なんでもチョウ・ユンファが主演だったTVドラマの映画化とのこと。
時間的な制約からいえば、そちらでは人間関係などがもっと詳しく描かれていたのだろうな。
全体の感じがやや古い感じは否めないが、上海ノワールものとして好くできていました。
1時間半あまりと短めの尺なのですが、もう少し長くしてもよかったのでは・・・。