
2013年 116分 アメリカ
監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベール、 ケイシー・アフレック、 ウディ・ハレルソン
サスペンスもの。 ★★★
この映画はレオナルド・ディカプリオとリドリー・スコットがプロデュースしている。
出演者もクリスチャン・ベールを主役に、ケイシー・アフレック、ウディ・ハレルソン、ウィレム・デフォー、フォレスト・ウィテカー、ゾーイ・サルダナ、サム・シェパードとそうそうたる顔ぶれである。
派手さはないが、重厚な感じのサスペンスものだった。
舞台は溶鉱炉(ファーナス)からいつも白い煙がのぼっている鉄鋼業の田舎町。
そこで年老いた父親の面倒をみながら暮らしているラッセル(クリスチャン・ベール)とロドニー(ケイシー・アフレック)の兄弟。
貧しい生活だが、ラッセルには最愛の恋人リナ(ゾーイ・サルダナ)がいた。
かたや、弟のロドニーはイラク戦争からの帰還兵で、心にその後遺症を抱えていた。
製鉄所で働きながら静かに暮らそうとしていたラッセル。
しかし精神的に不安定なロドニーが問題を起こし、弟思いのラッセルも巻き込まれていく。
クリスチャン・ベールが雰囲気を出している。
真面目で悪いことなんかこれっぽっちも考えないのに、その運命はどんどん大変な方へ傾いていく。何の気なしの酒酔い運転で起こした事故で人を死なせてしまう。実刑判決での刑務所暮らしになってしまう。
一方、生活が不安定なロドニーに借金を背負わせる悪役ペティにウィレム・デフォー。
もうなんてぴったりの役どころなんだ。小ずるくて、それでいて大物感がないところがいい。
一方の善人には保安官役ウェズリー役のフォレスト・ウィテカー。
この人の目っ垂れた感じはどこから見ても善人だよなあ。
実は彼は、ラッセルが刑務所に入っている間にリナと恋仲になってしまっていた。出所して会いに来たラッセルにリナは告げる、お腹に赤ちゃんがいるの。
ああ、ラッセル、可哀想。
でも相手がウィテカーなので許してしまえるところがある。実際、好い人なんだよ、ウェズリーは。
悪役にはさらに上がいた。
それが危険な素手での殴り合い賭け試合の元締めであるデグロート(ウディ・ハレルソン)。
こいつは大物の悪役。ロドニーを酷い目に遭わせる。
くそ、テグロートの奴め、許さないぞ。
身を捨てての復讐ものなのだが、派手さは控えめで、重いものが漂っている。
この映画、アクションを見るというよりも、人間ドラマを観る感じだった。