あきりんの映画生活

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「マグノリアの花たち」 (1989年) 市井の女性たちの群像劇

1989年 アメリカ 116分 
監督:ハーバート・ロス
出演:サリー・フィールド、 ドリー・パートン、 ジュリア・ロバーツ、 シャーリー・マクレーン

女性たちのの交流、友情。 ★★★☆

 

舞台はルイジアナ州の小さな町。この街に住む6人の女性たちの物語。ちなみにマグノリアはここの州花とのこと。
この街に暮らす6人の女性たちのほのぼのとした交流を描いている。

 

結婚を間近に控えたシェルビー(ジュリア・ロバーツ)は、母のマリン(サリー・フィールド)と一緒に美容院にやって来る。
陽気なトルービィ(ドリー・パートン)が経営するその美容室は町の女性たちの社交場だった。
賑やかなおしゃべりの最中に、突然シェルビーが持病の発作に襲われる。

 

ジュリア・ロバーツは「プリティ・ウーマン」でブレイクする少し前。まだ初々しい感じが何とも好い。
感心したのはシャーリー・マクレーン。偏屈者の未亡人役なのだが、登場から終始不機嫌な嫌みなうるさいおばさんである。
しかし物語が進むにつれて人情味溢れる人柄が判ってくる。

 

他には町長の未亡人や、ふらりとやって来て美容室で働くようになる女性(ダリル・ハンナ)もいる。
ダリル・ハンナは始めのうちは「ブレードランナー」の、あのレプリカントとは判らなかった。大違いだった。

 

結婚しても子供を産んではいけないと言われていたシェルビーだったが、妊娠が分かった彼女は命がけで子供を産む。
しかしそのために彼女の腎機能は衰え、母マリンは片方の腎臓を提供する。
女たちの強い生き様が描かれる。

 

この町には悪人はいないのだ。

皆が皆のことを思い、困難なことが起きれば親身になって考え、助けようとする。そして共に笑ったり泣いたりする。好い町なのだ。

 

(以下、物語のネタバレ)

 

誕生という明るい光もあれば、死という悲しみもある。
腎移植で一時は元気になったシェルビーだったが、次第に体調を崩していく。
そして昏睡状態の中で彼女は帰らぬ人となっていく。
シェルビーの葬儀の場面はしみじみとした情感に溢れていた。

 

本当に何でもない小さな町の、何でもない普通の人々の交流を温かい眼差しで描いていた。
女性向けの映画なのだろうけれど、男性が観てもその良さは判ると思います。