
2005年 108分 カナダ
監督:アトム・エゴヤン
出演:ケヴィン・ベーコン、 コリン・ファース、 アリソン・ローマン
サスペンスもの。 ★★★
1972年のこと、ジャーナリストのカレン(アリソン・ローマン)は、かつて人気者だったエンタテイナー・デュオのラニー(ケヴィン・ベーコン)とヴィンス(コリン・ファース)の暴露本を準備していた。
彼らは15年前に、全裸死体で発見された女性モーリーンをめぐるスキャンダルのためにコンビを解消していた。
あの事件の真相を突き止めるわよ。
15年前、ラニーとヴィンスは興業のために各地を飛び回っていた。
そして宿泊するためにマネージャーたちと一緒に訪れたあるホテルのバスルームで、全裸の女性が亡くなっているのが発見される。
彼女モーリーンは、二人が前の滞在地マイアミで知り合った大学生で、ジャーナリストを志望していた。
えっ、どうして彼女の死体がこんな所に?
ラニー役のケヴィン・ベーコンは軽佻浮薄のお調子者という役どころ。
常にハイテンションでコンビ芸を盛り上げてた。
一方のヴィンス役のコリン・ファースは沈着な常識人といった役どころで、ラニーの暴走に突っ込みを入れる。
二人の感じはそれぞれによく合っていた(これは反対にはできないよな)。
不可思議なモーリーンの死だったが、結局、自殺ということで決着が付く。
しかしこの事件がきっかけで二人はデュオを解消していたのだ。
15年後にカレンは疑問を抱いていたのだ、何かおかしいわ。あの事件には何か裏がありそうよ。
カレンがラニーに接触して探りを入れると、彼は自堕落な自伝を送り届けてくる。
しかしそれは虚実ない交ぜになったもので、いったいどこまでが本当のことなのか、謎がますます深まっていく。
一方のヴィンスはカレンに薬物を飲ませ淫らな写真を撮ったりする。そしてそれを脅迫のネタにしたりもする。
二人ともなにか隠しているのね。
このように二人の行動はそれぞれに怪しい。謎はますます錯綜していく。
そしてこの映画は全裸死体からもわかるように、なかなかに攻めた映像も出てくるのだ。
実は二人はモーリーンと乱交もしていたのだ。
(以下、ネタバレ)
最後にカレンが突き止めた事件の黒幕は・・・。
殺人事件の動機はそんなことだったのか。さらに、ラニーの秘書とモーリーンが交わした密約の会話テープもあったのだ。
なぜ、貴方はそんなことをしたの?
捻りの効いたサスペンスものだった。
しかし、LGBTが市民権を持ち始めている現在では、動機の説得力が弱くなってしまっていることは否めない。
佳作なのに、その点について残念。