あきりんの映画生活

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「X エックス」 (2022年) クソなポルノ映画に決まってるさ

2022年 105分 アメリカ 
監督:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス

殺人ホラー映画。 ★★☆

 

冒頭は、警官たちが何体もの惨殺死体が転がる現場検証をしている場面。
そこは田舎の農家一軒家なのだが、家の中も外も血だらけである。
いったい何が起きたんだ?

 

そこから物語は事の発端へとさかのぼる。
ポルノ映画の自主作製をしているマキシーン(ミア・ゴス)ら6人の若者が、撮影場所としてその農家にやってくる。
しかしそこに住んでいたみすぼらしい身なりの老夫婦は、実は殺人鬼夫婦だったのだ。
なんだ、これ・・・?

 

ホラー映画は苦手なのでほとんど観ないのだが、やっぱり怖いよな。
老夫婦はそれぞれに若者を一人、また一人と殺していく。
中でも怖かったのは、太い釘とか鋤みたいな尖ったものが突き刺さる映像。痛さが想像できてしまうからなあ。

 

一番怖かったのは、納屋に閉じこめられた若者の1人がドアに開いた穴から外を覗く場面。ほらほら、そんなことをしていると、きっと、あんなことが起きるよ、止めときなよ。
はら、言わんこっちゃない。ぎゃーっ!

 

老婦人パールが気色悪い。簡単に言ってしまえば、色情狂(!)なのだ。
しかし老夫は心臓に持病を抱えていて老妻の要求に応えてやれないのだ。う~ん、気色悪い。
老夫妻はセックスレスで、かたや若者たちはポルノ映画作製に夢中になっている。
この対比が意地悪いような、滑稽なような、哀れなような・・・。

 

さらに、マキシーン役のミア・ゴスが老婦人パールも演じている!
若い女性と、年老いた女性。この逃れられない人間の加齢を一人の女優が演じることによって際だたせたわけだ。
20代の彼女がパールを演じるのに、その特殊メイクを施すのに10時間を要したという。
言われなければあの二人が同一人物だとは気づけなかっただろう。見事な一人二役だった。

 

一夜で農場は惨劇の舞台となった。
ときおり画面に映る古いテレビでは、赦しを訴える牧師の説教番組をしていたのだが、そこで語られていた悪にさらわれた少女がなんとマキシーンだった。

 

最後に冒頭の現場検証の場面に戻る。
現場を調べていた警官たちが遺されていた撮影フィルムを見つける。
彼らは一体何を撮っていたんだろう? クソなポルノ映画に決まっているさ。
うん、なるほどね。

 

この作品の後、「パール」、「マキシーン」と続編が作られている。
パールではあの老婦人の前日譚を、マキシーンでは彼女の後日談が描かれているとのこと。
苦手なホラー映画ではあるのだが、ミア・ゴスの振り切れた演技が好かったので、観てみようか、な?