2003年 アメリカ 121分
監督:レン・ワイズマン
出演:ケイト・ベッキンセイル、 スコット・スピードマン
美しき女性吸血鬼もの。 ★★
何百年も続いてきている吸血鬼(バンパイヤ)と狼男(ライカン)の争いの物語。そこに、バンパイアのヒロイン(ケイト・ベッキンセイル)と、ライカンが追っている青年医師(人間)(スコット・スピードマン)との禁断の恋がからんでくる。
冒頭で、黒髪に全身レザーのボディスーツ、ロングコートのベッキンセイルがビルの屋上から飛び降りる。格好良い。
これにあらわされるように、映画全体はバンパイアものという古風などろどろとしたゴシック・ホラーではなく、スタイリッシュなアクション映画の趣き。
なにかに雰囲気が似ているな、と考えていたらハル・ベリーの「キャットウーマン」だった。
黒マントのありなしの違いはあるものの、レザーの衣装に身を包んだ美しい女性のしなやかな姿態、と、狙いどころに共通したものがある。
スタイリッシュで、明らかに「マトリックス」以後と言ってよいような格好良いアクションなのだが、映画は、それだけ。
ストーリーは単調で、バンパイアとライカン、そして人間という三つ巴の設定なのだが、お子さま向けと言ってよいほどのあっけなさ。
ベッキンセイルがこんなにきれいだったのか、と思わせる映像だっただけに、残念。
ま、そのあたりだけを観るつもりで。