あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

セブンソード (2005年)

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2005年 香港 153分
監督:ツイ・ハーク
出演:レオン・ライ、 ドニー・イェン

荒唐無稽の武侠もの。 ★☆

男たちの挽歌」や「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」を制作したツイ・ハークの監督もの。
彼の監督作品は「天上の剣」を観たが、まあ、訳のわからない代物だった(レビューを参照して下さい)。
これはどうだろうか、と恐る恐る鑑賞。

舞台は清時代で、特別な剣を授けられた7人の剣士と、無実の人々を殺戮しては金稼ぎをしている悪の集団との戦いを描く。
7人とは、悪の殺戮から村を救うために天山に助けを求めに行った3人と、山で修行をしていた4人。

かなりグロい場面もあったが(刀を一閃すると、周りを取り囲んだ敵の脚が次々にころがったりする)、アクション場面には凝っているし、それなりに美しく迫力もある。
このグロさの美は、フランク・ミラーロバート・ロドリゲスに通じているな、と連想したりした。

ただ、剣士の7人それぞれの人物像の掘り下げがない。だから7人がごちゃごちゃとしていて、誰が誰なのか見分けがつかない。
ま、中の貧相な老人と女性は見分けられますが・・・(貧相な老人と書いたが、ある方面では有名な俳優らしい)。
7本の剣もそれぞれに名前があり、特徴があるようなのだが、これもさっぱり分からない(柄を中心にスライドする剣だけ見分けがついた)。

かたや悪役の方は、奇怪なメーキャップの女性や、悪の親玉が個性的でよかった。
特に親玉は、悪人なのだけれども、なにか人間味が感じられて、良かった。善玉のキャラが負けているぞ。

あ~あ、2時間以上も時間をかけて観てしまったな、とちょっと後悔。
そんなわけで、「天上の剣」を観て怒った人は、これも観ないほうがよいでしょう。